１：提訴の対象とされた当社の記事は、2022年6月3日（金）付の記事　『ファッズ佐野社長が"キレた"「伝串の模倣は、法律で禁止されています。』（以下「本件記事」という）です。「同記事は、株式会社Liberty Asset社の「天串」と、ファッズ社の登録商標「伝串」との間で商標権侵害の紛争が生じていることを報じたものです。原告Asset社の提訴理由は、この記事が同社の名誉を棄損し、また不正競争防止法違反であるというもので、それらを理由として同記事の削除を求めています。

２：当社は、外食業界の活性化を目指し、外食業界に関する新しい動向等につき公正中立な立場で情報をタイムリーに報道する外食業界メディアとして多くの読者の方々に信頼されご愛読いただいております。本件記事は、激しい競争を展開している外食業界にあっても、他の業界同様に、他人の登録している商標を尊重して公正な競争を行うべきであり、そうであってこそ業界の真の活性化が実現できると確信して両者の紛争を報じたものです。

両者間には既に「伝串」の商標権者であるファッズ社が、類似商標「天串」を用いているAsset社による「天串」の標章の使用禁止を求める仮処分申請をしているという紛争があります。

今回の提訴は、商標権者の商標に類似する商標を使用している者が原告になって、商標権者を被告として提訴したという点に特徴があります。

３：登録商標と類似する標章を商標として用いることは、商標権者の信用・名声にただ乗りする行為であり、顧客を惑わすものであることから、本件記事はかかる行為が法的紛争に発展する危険性を指摘し、健全な業界の競争の維持という観点から警鐘を鳴らしたものです。

記事作成にあたっては、緻密な深い取材に基づき、公正な判断のもとに権利侵害の可能性が高いことを踏まえ記事にしたものであり、正当かつ必要な報道であると確信しております。

よって原告の請求に応じる構えはございません。

フードリンクニュースは今後も外食業界の発展のために、公正で有用な情報を提供できるメディアであり続ける所存です。

以上、ご報告とします。

フードリンクニュース　編集局長　小山裕史