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やじうま速報

外食ニュース

2022年6月08日(水)08:07 やじうま速報

「値上げした」26%、「検討中」46%。お客の反応が怖く足踏み。

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取材・執筆 : 加藤一 2022年6月8日

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 飲食店.COM(株式会社シンクロ・フード)が、原材料の価格高騰についてアンケート調査を実施した。

 まず原材料費の高騰による影響は、「影響している」が最も多く59%。次いで「やや影響している」が31.1%と、90%以上の飲食店が、原材料費の高騰を実感している。価格が高騰している品目は、「食用油」が最も多い68.4%。次いで「小麦粉、小麦加工品」が63.3%。さらに「牛肉・牛肉加工品」、「アルコール類」、「乳製品」、「鶏肉・鶏肉加工品」、「野菜」がすべて30%以上で続く。

 昨年3月と比べた今年3月の仕入総額は、約60%の店舗が「10%~30%増えた」と回答。さらに10%以上の店舗が「40%以上増えた」と回答し、価格高騰が仕入状況に大きくのしかかっている。

 しかし、価格変更についての質問では、「値上げした」という回答は26.5%。最も多かったのは「値上げを検討中(46.6%)」となり、73%以上の店舗が現状では値上げをしていない。また、「値上げをした」、「値上げを検討中」という回答者の値上げ(予定)率は、「5%から10%未満」との回答が最も多く、57.5%。集計すると、76.6%の店が「10%未満」の値上げを行う意向のようだ。

 さらに「値上げした」店での影響は、最も多かったのは「特に反応はなかった(45.1%)」だったものの、34.6%は「客単価が上がった」と回答。一方で「客足が減った(16.5%)」、「お客からネガティブな意見をもらった(6%)」というマイナスの影響をあげる声も22.5%あった。

 今年の1月から4月までの売上と利益について、昨年同期間との比較では、最多の回答は「減収減益」で、22.1%。続いて、「売上も利益も横ばい(17.7%)」、「増収増益(17.5%)」、「増収だが利益は横ばい(13.9%)」。仕入総額が増えているが、集計すると23.7%が「増益」だった。
 
 次に利益を出すために実施している対策は、「メニュー価格の値上げ」が最も多く、43.6%。次いで「人件費・光熱費などの削減」が42.8%。さらに「集客に力を入れて売上向上を目指す(39.8%)」、「食材をより原価の安いものに変える(27.3%)」と続く。

■調査概要
調査対象:飲食店.COM会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:502名
調査期間:2022年4月25日~2022年4月26日
調査方法:インターネット調査
*回答者のうち71.3%が1店舗のみを運営。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は53.8%(首都圏の飲食店の割合は70.4%)。

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