やじうま速報
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取材・執筆 ： 加藤一 2020年9月9日
街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2020年8月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連で、先月から4.4ポイント落下し、36.9ポイントとなった。7月に戻りつつあった景気は、8月の感染2波の懸念でしぼんでしまった。
2～3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、6.3ポイント改善し、40.0ポイントとなった。客数は戻ってくると読むが、売上規模の大きい年末需要が読めない。
■街の声
「観光客が来ておらず、これから先ますます来なくなることが見込まれるため、商売としては不安を抱えている。」（北海道・高級レストラン）
「飲食店はランチ客が増加傾向にあるが、求人を出すまでの忙しさにはなっていない。」（北海道・求人情報誌製作会社）
「新型コロナウイルスの影響で来客数が極端に少ない状況が続いている。ランチタイムは以前の 30～40％程度で、ディナータイムにおいては5～10％の来客しかない。パーティーなどの需要もなくなり、大変厳しい状況が続いている。」（東北・一般レストラン）
「8月は売上、来客数共に前月より伸びている。9月以降も現状の売上で推移するとみているが、夜の来客数がなかなか伸びず、横ばいである。単価の低いランチ売上が多少の増加になるくらいだろう。ディナーはアルコール飲料の売上が上がってこないため厳しい。」（東北・高級レストラン）
「地元では、プレミアム付飲食券の販売等で、飲食店に対して、いろいろと努力してもらっているが、有効に利益が出ているところと、まるで反映されないところとの差が出てきており、総合すると今までと余り変わらない。（北関東・スナック）
「いまだ新型コロナウイルスの流行が収束していない上に、感染拡大の第3波が来るかもしれないという危機感を感じている。」（北関東・一般レストラン）
「フリー客は大分戻ってきているが、やはり 10 人以上集まる会食などの予約はなかなか入らないので、3か月前と同じ状態が続いている。」（南関東・一般レストラン）
「来客数は、宴会では前年比 15.5％、レストランは同 65.0％となっている。自粛からの営業再開後、6～7月にかけて、徐々に回復傾向にあったが、ここ最近の新型コロナウイルス感染第2波の影響か、各部門共に低調傾向である。」（南関東・高級レストラン）
「新型コロナウイルスの感染拡大が収まらないなか、いまだに新たなクラスターが発生している現状では、景気の先行きは暗いものになる。」（甲信越・高級レストラン）
「7月に上向きになりかけたが、8月すぐに悪くなった。」（東海・一般レストラン）
「新型コロナウイルスの第2波、第3波の懸念、長期化に伴う外食スタイルの変化に対応していくが、年末に向けての営業が読み切れない。売上規模の大きい年末商戦への影響は大きい。（東海・高級レストラン）
「猛暑で商店街の人通りが非常に少ない。大阪市内で飲食店の営業自粛が要請され、当店は対象に入っていないものの、消費者が警戒し、来客数が減少している。来客には2人連れが多く、店内の座席も減らしているため、売上が伸びない。」（近畿・一般レストラン）
「盆明けより新型コロナウイルスの影響が少しずつ薄れてきているが、来客数は前年の半分程度である。ただ、5月頃にはなかった団体客がちらほら入るようになり、徐々にではあるが回復傾向にある。」（中国・一般レストラン）
「新型コロナウイルスと共存する社会がスタンダードとなる。」（四国・一般レストラン）
「新型コロナウイルスがまだまだ落ち着かず、客足が戻っていない。インバウンドを対象に営業していた店舗は、閉店も考えている。」（九州・一般レストラン）
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