やじうま速報
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取材・執筆 : 加藤一 2020年8月13日
街角景気は地域の景気に関連の深い動きを観察できる立場にある人々から聞いた景気判断。2020年7月は、3ヶ月前と比較しての景気の現状判断は飲食関連で、先月から1.7ポイント上昇し、41.3 ポイントとなった。

2~3ヶ月先の景気の先行きに対する判断は、11.6ポイント後退し、33.7ポイントとなった。感染者数の増加と営業自粛要請と共に、9月以降への不安が強い。先行きの不安感から、自粛に応じず、通常営業を続ける外食企業も増えている。
■街の声
「連日の感染者数の報道により、消費者の不安が増大していることから、今後、自粛行動が進むことを懸念している。」(北海道・高級レストラン)
「緊急事態宣言解除後から少しずつではあるが良くはなってきている。ただ、市内での新型コロナウイルス感染症のクラスター発生以降、予約のキャンセルが相次いでおり、予断を許さない状態である。」(東北・一般レストラン)
「年間を通じて最大の商戦期である 12~1月の忘新年会への影響を、どこまで最小限に食い止めることができるかがポイントとなるが、団体需要が期待できない現状を踏まえると、非常に不安を感じる。」(南関東・高級レストラン)
「新型コロナウイルスの感染拡大が収まらなければ、一層の外出自粛や再度の営業自粛、緊急事態宣言が発出されるため、悪くなる。」(甲信越・高級レストラン)
「新型コロナウイルスの影響で戻りかけた夜の客が再び遠のきそうである。昼の客やテイクアウト販売でしのいでいるが、単価も来客数も下がっている。」(北陸・一般レストラン)
「秋は1年で県外団体旅行が最も多い時期になるため、今年は最も下落幅が大きくなると予測している。」(北陸・高級レストラン)
「天候不順や新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて、7月中旬から回復の動きが失速し始めている。」(近畿・一般レストラン)
「Go To Travelキャンペーンの効果が浸透する。」(近畿・高級レストラン)
「Go To Travelキャンペーンでの反転攻勢に期待したが、キャンペーンと同時に新型コロナウイルスの感染者数も増加傾向になり、なかなか客が出掛けようというマインドになりにくいのか、新規の予約と同じくらいキャンセルが目立っている。」(中国・高級レストラン)
「新型コロナウイルスの影響で、集客が戻っていない。国からの補助やキャンペーン等で何とかしのいでいるが、第2波の到来に大変危機感を抱いている。」(九州・一般レストラン)
「自粛解除になって、最初は一気に来客数が前年比で 70%ぐらいまで戻ったが、新型コロナウイルスの患者の増加に伴って地元客が減っている。逆に観光客が少しずつ戻ってきているが、月の後半には、前年の 40%まで落ち込んでいる。」(沖縄・居酒屋)

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