やじうま速報
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取材・執筆 : 加藤一 2019年9月26日執筆
一般社団法人日本フードサービス協会(本部:東京都港区、会長:髙岡慎一郎)による協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査2019年8月度は、全体の売上は103.4%と、2ヵ月ぶりに前年を上回った。
8月は、台風の上陸や集中豪雨もあったが、土日祝日の合計が前年より2日多い曜日周りと、梅雨寒の前月から一転、気温が上昇したこと等から、ファストフードなどを中心に客足堅調となった。季節メニューの投入や、メニュー価格の改訂等で客単価も上昇傾向が続いている。
ファーストフード業態は、全体売上は105.1%と前年を上回った。「洋風」は、引き続きお得なランチ商品や期間限定商品等の好調に加え、スパイスの効いたメニュー等で新規顧客を獲得、客数・客単価ともに上昇、売上は104.5%。「和風」は、子供を対象にした割引キャンペーンが夏休みのファミリー需要を捉え集客好調、客単価も上昇し、売上106.3%。「麺類」は、引き続き期間限定商品等が好調で、売上104.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司が夏休みのファミリー需要好調で、売上104.0%。
ファミレス業態は、全体売上は101.9%と前年を上回った。「洋風」と「和風」は、有利な曜日周りにもかかわらず、禁煙店舗の増加が客足に影響したところもあり、引き続き客数が振るわず、「和風」は売上98.1%、「洋風」は100.4%。「中華」は、子供を対象にしたスタンプラリー等の販促効果により、売上は103.8%。「焼き肉」は、休日の集客が多い業態特性もあり、売上は110.0%と大幅に前年を上回った。
パブ・居酒屋など飲酒業態は、ビアガーデンを中心に猛暑で売り上げが伸び、「パブ・ビアホール」は売上104.6%。「居酒屋」は、店舗数減少に加え、お盆以降の集客が振るわず、売上98.1%となった。
ディナーレストラン業態は、お盆期間の集客好調と、新店効果により、売上は103.5%となった。
喫茶業態は、季節のドリンクメニューの好調と、価格改定を導入する店舗の増大で、客単価が上昇、売上は106.1%となった。
総じて伸びたが、ファミレスが禁煙店舗の増加による客数減となった。喫煙者にとっては、ランチ時のファミレスの用途の一つだった。
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