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取材・執筆 : 中山秀明 2019年6月10日

日本のBBQシーンが変わってきていることをご存知だろうか。網で焼肉、鉄板で焼きそば。そんな日本式のBBQではなく、塊肉をメインにじっくり焼いて楽しむ本場の米国式BBQが人気となっている。背景にはアメリカンカルチャーへの「あこがれや肉ブームなどが関係しているが、肉料理の中で最注目されているもののひとつが「プルドポーク」だ。
プルドポークとは、豚肉の塊にじっくり火を入れ、ほぐし、主にバーベキューソースで味付けする料理。米国では、バーベキューソースを使って、ハンバーガーにすることが多いが、素材をきちんと調理することで、食感と旨みが残り、様々な料理に応用できることが強みだ。
そこで、伝統的なスモーク製法で提供している吉祥寺のアメリカンダイナー「Fatz's The San Franciscan」(ファッツ ザ サンフランシスカン)を訪問した。ここは、高円寺で人気を博したグルメバーガーレストラン「Fatz's」が、業態を拡大して2018年2月にオープンした店舗だ。

白を貴重とした、アメリカ西海岸風の空間。店舗での営業のほかUber Eats (ウーバーイーツ)の注文も入る人気店だ。
BBQプレートやバーガーなど、同店ではさまざまな料理でプルドポークを楽しめる。なかでも、とことん味わい尽くせるのが「丸ごと一本、出来立てプルドポーク体験コース」だ。

「丸ごと一本、出来立てプルドポーク体験コース」。4〜5人は5000円、6〜7人は4500円、8人からは4000円(1人前の価格、税抜)と、塊で提供するため大勢になると安くなる。写真は4人前。

シェフの浅賀俊介氏と、オーナーのレヴィン・ジョナサン氏。
「うちの一番の特徴は、豚肉を10時間以上かけてスモークで焼き上げていることです。薪を使った低い温度でじっくり火を入れながら、燻製で表面もパリっと香ばしく焼く事で"本場のプルドポーク"に仕上がります。これだけこだわっているプルドポークの良さを知って欲しくて、他ではなかなか食べられない「丸ごと一本、出来立てプルドポーク体験コース」をつくりました。何といっても塊肉をまるごと割いて、シェアしてワイワイ楽しめるのがこのメニューの醍醐味ですし、ぜひみなさんに体験してほしいですね」
同店のコースでは、塊肉をお客側で割くことが可能。そして割いた肉を再度キッチンへ運び、ピザやバーガー、タコスなどで提供してくれる。
「できたて」は肉の柔らかさ、うまみ、香ばしさが圧倒的」と浅賀シェフ。音楽関係の仕事を経て「Fatz's」で働き、その間旅行で訪れたアメリカで、プルドポークをはじめとするBBQ料理のおいしさに感動。その味を再現すべく、帰国後に試行錯誤とレヴィン氏への試食プレゼンを重ね、吉祥寺への移転とともにメニュー化したそうだ。
「アメリカでは伝統文化のリヴァイバルが起こっていて、そのひとつが南部料理のプルドポーク。日本でも、大衆酒場や古典喫茶とかが見直されてるように、米国の懐古カルチャーも日本でもっと流行るはず。プルドポークもより注目されますよ!」とレヴィン氏。日本における真のプルドポークのパイオニアとして、見逃せない存在だ。
【取材店舗】Fatz's The San Franciscan(ファッツ ザ サンフランシスカン)
住所:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-25-12 Santa Fe B1-A
TEL:0422-69-2532
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