ワタミ、ベトナム大手財閥と合弁で進出。香港の轍は踏まない。

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2019年5月22日（水）09:59 ニューオープン

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ワタミ、ベトナム大手財閥と合弁で進出。香港の轍は踏まない。

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取材・執筆：加藤一 2019年5月22日執筆

キーワード：ベトナム　合弁　香港

　ワタミ会社（本社：東京都大田区、代表取締役社長：清水邦晃）が、ベトナムを拠点として外食・小売・不動産業を営むSONKIMグループと合弁で、WATAMI VIETNAM CO.LTD.を設立し、6月にはホーチミンに1号店を出店する。

　パートナーとなるSONKIMグループは1957年に創業し、ベトナムで縫製、不動産、テレビショッピング、ファッション、コンビニエンスストア、外食事業等を展開している。同グループの外食事業を含む小売事業を拡大する方針に合致した。

　現在、ワタミは、香港・深セン・台湾・上海・シンガポール・広州・フィリピン・韓国・カンボジアに48店舗を展開（2019年3月末時点）しており、今後もアジアを中心に出店を進める計画。ベトナムでは、今後、ホーチミン、ハノイ、ダナンへ出店を行い、10年間で30店以上の展開を計画している。

　ベトナム1号は、「饗和民」。総合和食を提供する業態として海外で展開しており、旬の食肉・魚介・野菜を使用したグリル料理を中心に寿司、天ぷら、すき焼きなどの料理を取り揃える。立地は、ホーチミン3区にあるSKY VILLA SERENITYの1・2階。同施設はSONKIMグループが開発した高級コンドミニアムであり、日本領事館が隣接するほか、周辺に多数の大使館、政府施設、オフィス、高級住宅地が立ち並ぶ。

　ワタミは今年1月に香港の外食投資会社との合弁契約を解除し、株式を買い取って完全子会社としたばかり。子会社化後にようやく香港の不採算店を閉鎖できた経緯がある。今回のベトナムもワタミは15%ながら共同出資となる。よほどの勝算を見込んでいるようだ。