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取材・執筆 : 加藤一 2018年4月12日執筆
株式会社吉野家ホールディングス(本社:東京都中央区 代表取締役社長:河村泰貴)が2018年2月期(2017年3月1日~2018年2月28日)決算短信を発表した。売上高1985億3百万円、5.2%増。営業利益40億19百万円、115.5%増。経常利益4,604百万円、67.4%増。
「吉野家」は、9月にグループ会社である「はなまる」との初めてのコラボ企画として「はしご定期券」を実施したことや、2月に大型コラボ企画「スーパーフライデー」を実施し、新規客の利用が増えた。Tポイントデータの販売実績をもとに、朝食時間帯の活性化策として「ハムエッグ定食」「釜揚げしらす定食」、夕食時間帯には「吉野家の晩ごはん」として「牛牛定食」を販売し、時間帯別のお客様の多様なニーズに応えた。また、冬の定番商品である「牛すき鍋膳」はテイクアウトに対応し、あわせて、ファミリー向け商品として初めて「牛鍋ファミリーパック」を販売し、お客様の利用機会を生み出した。
外販事業においても冷凍牛丼の具の販売に加え、外食チェーンとして初めてとなるサラシア入り機能性表示食品を販売。食事から摂取した糖の吸収をおだやかにし食後の血糖値の上昇をゆるやかにする機能がある。また、新規顧客層の獲得や生産性向上、従業員労働負荷の軽減を目的として、次世代店舗の実験を行っている。

機能性牛丼
「吉野家」の売上高は、1,010億82百万円、3.9%増。セグメント利益は、販売施策による増収および食材原価の低減により50億64百万円と、対前年同期比32.1%の増益となった。同期間の店舗数は、28店舗を出店し、31店舗を閉鎖した結果、1,200店舗となった。
「はなまる」は、積極的に59店舗を出店。10店舗を閉鎖した結果、479店舗となった。今後も、駅前や駅ナカなどの新立地およびショッピングセンター内への出店を進める。また、4月に実施した全店規模の大型販促「天ぷら定期券」を、9月には吉野家とのコラボ企画「はしご定期券」として実施したことや、1月、2月の15日に「温玉ぶっかけ」半額キャンペーンを実施。加えて季節商品として、6月には讃岐うどんとともに香川県の名産品のひとつであるそうめんを使用した「うどん県のそうめん」を販売し、8月と10月には人気TV番組とのコラボ企画として「ビリビリサンラーうどん」を期間限定で販売し、9月と11月には「四川風担々うどんフェア」の実施、12月には「ぽかぽかあんかけフェア」の実施等、お客様の様々なニーズに応えてきた。さらに、お客様に対する新たなアプローチ方法として3月にリリースしたスマートフォン向け「はなまるうどん公式アプリ」が、当期末には37万ダウンロードを達成。
「はなまる」の売上高は、270億57百万円、13.3%増。セグメント利益は、店舗数の増加等による増収に加え、売上原価の低減により、12億74百万円と、対前年同期比35.9%の増益となった。
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