ニューオープン
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取材・執筆 : 加藤一 2018年3月9日執筆
健康総合企業の株式会社タニタ(本社:東京都板橋区、社長・谷田千里)は、健康的な食を提供する「タニタ食堂」に続き、新業態となる「タニタカフェ」を本格展開する。その旗艦店となる都内1号店「タニタカフェ有楽町店」を今年5月下旬にJR有楽町駅構内のルミネストリート内にオープンさせる。
「タニタカフェ」は、「楽しさ」や「心地よさ」といった「こころの健康づくり」につながるエッセンスをふんだんに採り入れた新しいスタイルのコンセプトカフェ。20代~30代の女性をメーンターゲットに、旬の有機野菜をたっぷりと使用したオリジナルメニューを提供し、「日々
の暮らしの中で、自然と健やかになっていく」新しいカフェの楽しみ方を提案する。
メニューの提供にあたっては、楽天株式会社(本社:東京都世田谷区、会長兼社長:三木谷浩史)が展開する農業事業「Rakuten Ragri」(以下、Ragri)に参画する生産者から直送された旬の有機野菜を使ったサラダやフォー、スムージーなど、ヘルシーとトレンドを兼ね備えたオリジナルメニューを提供する。
味わいが豊かな旬の有機野菜に着目。野菜を1品あたり7-8種類と豊富に使った「有機野菜ともち麦のサラダボウル」や「有機野菜と和だしの米麺(フォー)」など、有機野菜のおいしさを引き出すメニューを開発した。このほか、一汁三菜のワンプレートランチやスイーツの提供も予定している。
ドリンクメニューでは、ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸を通常のコーヒーの約2倍含むタニタオリジナルのブレンドコーヒー「タニタコーヒー プレミアムブレンド」を中心に、食感にこだわった「噛む」スムージー「カムージー」などを提供する。
いずれのメニューもヘルシーなだけでなく、流行のカフェメニューをタニタ食堂のメソッドでアレンジ。カロリーや塩分などは、タニタ食堂の基準にとらわれることなく、「おいしさ」や「楽しさ」に重きを置くとともに、旬の有機野菜のおいしさを楽しみながら、1日に必要な野菜量を摂りやすくするよう工夫した。
店内は木目調などのナチュラルなデザインを採用。落ち着いた照明やヒーリング効果のある音楽、アロマなどによって、交感神経に働きかけてリラックスを促す。このほか、タニタの通信機能を持つ活動量計をポイントカードとし、歩数に応じて特典が受けられるポイントサービスを有楽町店のオープンと同時にスタートする。
タニタは、食堂事業に次ぐ柱として、より多くの方に健康的なメニューを気軽に楽しんでもらえる業態として、利用者の裾野が広いカフェ業態に着目。2014年に新潟県長岡市にプロトタイプとなる店舗をフランチャイズ出店するほか、異業種とのコラボレーション店でのメニュー提供などを通じて、運営ノウハウの蓄積や提供メニューの充実を図ってきた。
今回、これらの基盤が整ったことから「フランチャイズ店」「メニュー提供店」の2方式での店舗展開を本格化することを決定。そのモデルとなるのが今回オープンする「有楽町店」。
同店の運営は、共同でタニタカフェの業態開発に取り組んでいる飲食店開業・経営コンサルティング会社の株式会社オペレーションファクトリー(本社:大阪市西区、社長:笠島明裕)が担当する。
今後タニタでは、タニタカフェをタニタ食堂と並ぶ食事業の柱に据え、フランチャイズ店のほか異業種とコラボレーションしたメニュー提供店として、小売店や飲食店、セレクトショップ、スポーツジム、クリニックなどに併設する店舗を展開。2022年度までに二つの出店スタイル合計で、全国に100店舗を展開していく計画だ。同時に、オフィス向けコーヒーサービスの提供にも取り組んで行く。
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