外食ニュース
記事への評価
取材・執筆 : 酒井慎平 2017年11月21日
サントリーも酒類の値上がりに重い腰を上げた。サントリービール(株)、サントリースピリッツ(株)は、酒類リターナブル容器商品の一部(該当容器:瓶・樽、該当酒類:ビール類・リキュール)について、生産者価格を2018年4月1日(月)改正する事を発表した。
サントリーは、高品質な商品を安定的に提供するため、これまで生産性の向上、物流合理化、諸費用の削減等、さまざまな企業努力と経営の合理化に努めてきた。既に、アサヒビールが値上げを表明するなか、同社も08年以来10年ぶりに出荷価格の値上げを決めた。
現時点では、プレミアムモルツの樽生、角ウイスキーの樽詰は値上げせず、その他、プレミアムモルツの瓶、モルツ、カールスバーグ、金麦、スーパーチューハイは10%程度の値上げを決めた。
対象は容器を回収するタイプの一部商品で、酒販店などの店頭価格では約10%上がる見通し。値上げは最大手のアサヒビールが表明済みで、同様の動きが広がってきた。
2017年6月に施行された「酒類の公正な取引の基準」への対応に加え、物流環境の悪化に伴う酒類リターナブル容器商品の空容器回収のコストなどの増加を、企業努力だけで吸収することは極めて厳しい状況となっている。
サントリーの大きな卸先である焼鳥居酒屋「鳥貴族」も、今年8月28日に全品280円から298円に値上げを行ったが、まだ今後も酒類メーカー各社の値上がりに伴って飲食店へ影響が出そうだ。
読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0