株式会社ゼンショーホールディングスが2014年4~6月の3ヶ月業績を発表した。売上高1201.45億円、9.9%増。営業赤字9.23億円、昨年は黒字16.19億円。閉店などに伴う特別損失を8.79億円計上し、最終赤字23.31億円となった。昨年は黒字6千6百万円だった。「すき家」「なか卯」の牛丼カテゴリーの既存店売上高は4.2%増だが、新店も含めた売上高は3.9%減。深夜のひとり体制など過酷な労働条件から深刻な人手不足に陥り、一時的に営業休止する店舗が相次ぎ、固定費を吸収できなかった。労働環境改善に向けて設置した第三者委員会から、深夜はふたり体制に早急に移行するよう求められているが、9月末までに移行できない店舗は約半数の約460店と同社は予測している。最悪の場合には940店全店で深夜営業を取りやめる方針。4月に270円に値下げしたばかりの牛丼並を8月27日から291円に値上げして、収益の改善を図る。