飲食店経営者レポート
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取材・執筆 : 関川隆 2018年7月31日
海外で和食レストランが次々とオープンし、東京五輪を控えて訪日外国人からの需要が期待されている。いっぽう人口減少で国内での競争はますます激しさを増していく。そのような状況のなか、多くの和食レストランチェーンが新たな道を模索している。華屋与兵衛でも7、8年前から、マーケットの変化に応じて、メニューを様々変更し、メインの寿司に加えて、今後のブランドの軸を何にするべきかを模索してきた。
「弊社は親子3代が特別な時間を楽しんでいただけるお店をコンセプトにしています。でも最近はシニアや単身世帯が増えています。また回転寿司がファミレス化し、私どもにとっての最大の競合となってきています。そのような状況のなか、総合レストランから、より専門性のあるお店へのブラッシュアップが必要だと考えていました。そこでこれまで、寿司にプラスアルファするものとして、うどん、そば、とんかつ、鰻など様々なものを提供してきましたが、今後は〝寿司としゃぶしゃぶ〟を軸に、改めてブランドを構築していく考えです」と株式会社華屋与兵衛営業推進部の宮田大樹氏は語る。
華屋与兵衛は10年前にゼンショーグループの一員となった。同グループは、すき家やなか卯、ビッグボーイ、牛庵などを傘下にもち、〝しゃぶしゃぶ〟は肉の調達力とスケールメリットを生かすことができる。「華屋与兵衛」では、より特別な日に使っていただくため、5月末からよりプレミアムな食材を使い、〝寿司としゃぶしゃぶ〟を打ち出した新メニューを展開している。
こだわりの食材を使い、「十勝産牛つゆしゃぶと寿司御膳」が1,490円(以下税別)、「群馬県産豚つゆしゃぶと寿司御膳」が1,390円、「黒毛和牛しゃぶしゃぶと寿司御膳」が1,790円と、リーズナブルナ価格で提供している。しゃぶしゃぶは競合店も多いなか、どのように差別化を図っていくのか。
「十勝産牛つゆしゃぶと寿司御膳」
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