飲食店経営者レポート
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取材・執筆 : 関川隆 2018年5月25日
株式会社ワンダイニングの高橋淳社長。東京進出と快進撃の秘訣を訊いた。
関西で大人気の高級焼肉食べ放題店「ワンカルビ」が、東京初出店となる花小金井店をオープンさせた。上質な肉と接客の良さで行列が絶えない「ワンカルビ」は、どのようにして生まれたのか。今後の首都圏での展開はどうなるのか。運営会社である株式会社ワンダイニングの高橋淳社長に聞いた。(聞き取り人:酒井慎平)
――そもそもの「ワンカルビ」の開発経緯を教えてください。
「弊社はもともと50年以上前に肉屋として創業し、関西の商店街や量販店などに総合食肉店を展開してきました。1993年に外食事業に参入し、値頃価格で楽しめる焼肉レストランを都心中心に出店。98年から郊外にファミリー向けの店を出すと大人気となり、一気に出店を進めました。そして出店スピードの加速化にともない、肉の店内カットをアウトソーシングすることにしました。セントラルキッチンで肉をカットし、冷凍して店舗に供給したため、鮮度や味は劣化しました。そこへ来て2001年にBSE問題が起きます。他社との差別化ができていなかった弊社の売り上げは急激に落ちました。すでに肉をカットできる社員もおらず、さらなる価格競争へ向かわざるを得なくなりました。そこでもう一度原点に戻り、肉屋としての独自の価値を提供すべきだと考えました。再び店内で肉をカットするため、1年がかりで社員への技術教育を行いました。そして2006年から新たに始めた業態が『ワンカルビ』です。関西では、食べ放題としては圧倒的に肉と料理がおいしく、接客が良い店として、多くのお客様から支持いただいています。土日は2、3時間待ちで、予約をしないと入れないほどです。」
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