外食リーダーレポート
ロイヤルHD会長兼CEOの菊地唯夫氏は、同社が2期連続赤字に陥った危機的な状況で社長に推され、10年3月社長に就任した。日本債券信用銀行(日債銀、現あおぞら銀行)、ドイツ証券日本支店を経て、日債銀の先輩の引きで04年4月にロイヤルHDに入社。最初の役職が執行役員総合企画部長兼法務室長であった。以後、経営企画、財務やM&A(企業の合併・買収)を担当した。天丼チェーンの「てんや」のM&Aを実現し、グループの「リッチモンドホテル」の子会社化に手腕を発揮した。
長期低迷が続く「ロイヤルホスト」を再構築しV字回復を果たした手腕とは。
菊地氏が社長に推されるきっかけになったのが、入社4年目の08年に2回に分けて、取締役会にA3用紙30枚の総合企画書を提出したことだった。当時、取締役総合企画部長を務めていた。ロイヤルHDは97年以降、主力のファミレス「ロイヤルホスト」の既存店が12年連続対前年割れを続け、08年9月に発生したリーマン・ショックの影響で、1店舗当たりの売上高が96年度の6割を割るまでに落ち込むという、危機的な状況にあった。菊地氏はパワーポイントを使って、「ロイヤルホスト」の長期低落の原因を詳しく分析し、問題点を明らかにし、再建策を提案した。
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