フードリンクレポート
2025年2月26日(水)06:58
【業界初】外食が好きなユーザーと飲食店を結び付ける新プラットホームが誕生。無料動画・画像配信サービス「もぐレコRESTAURANT」が飲食店の登録を開始。
記事への評価
取材・執筆 : 小山裕史 2025年2月25日
キーワード : サントリー もぐレコ もぐレコRESTAURANT 新サービス 無料登録
サントリーホールディングス株式会社 デジタル本部 山本 祐輔氏
【記事のポイント】
●知識や販促費がなくても外食好きなユーザーに無料でリーチできる「もぐレコRESTAURANT」が誕生。
<もぐレコRESTAURANTの新規登録はこちらから>

飲食店が操作簡単で動画や画像・メニューをもぐレコユーザーに配信

顧客の属性も閲覧可
外食ユーザーの多くは、「行ったお店」や「行きたいお店」の情報をスマートフォンに保存しているが、住所や写真、自身の感想や評価などのデータは複数の場所にまたがって保存しているため、記録したお店の情報を一覧では閲覧できない。
検索サービス等のアプリを活用すれば、過去に利用したお店の履歴やお気に入り登録で行きたいお店の情報を見ることはできるが、自分が撮った写真や感想は投稿しないと見れず、尚且つ、他のユーザーの写真やコメントも記載されているため、自分だけのクローズドな外食記録として活用するには少し違うかもしれない。
そんな外食ユーザーのストレスを解消したのが、2023年8月から本格リリースされた外食記録サービス「もぐレコ」である。
「もぐレコ」とは、行ったお店の写真、感想、評価などに加え、行きたいお店の情報も簡単に記録できるマルチなメモ帳である。多数のお店をメモしてもタグを付けていれば検索も簡単、自分の好みに応じて自由に編集できるオリジナルコンテンツのグルメ検索アプリが作成でき、尚且つ友人とシェアできるもの特徴のひとつである。
2023年2月にサービスを開始した「もぐレコ」、2023年8月の本格リリース後には、利用ユーザーが急上昇。2024年2月には登録ユーザーが20,000人を突破、昨年11月には70,000人を超え、今年に入って80,000人に到達、ユーザーの記録数は100万件となった。
もぐレコRESTAURANTの新規登録はこちらから
ユーザーの更なる拡大を見据え、「もぐレコ」のリソースを飲食店に活用、ユーザーと飲食店をつなぐ新プラットホーム「もぐレコRESTAURANT」を2月4日(火)にリリース、飲食店の無料登録をスタートさせた。
「もぐレコ」の飲食店向け無料サービス「もぐレコRESTAURANT」について、プロジェクトリーダーである山本氏に話を聞いた。

---山本さん、今日はよろしくお願いします。突然ですが、「もぐレコ」は「もぐもぐレコード」を略してたサービス名ですよね。
山本氏
はい。「もぐもぐレコード」その通りです(笑)。
---そもそも、「もぐレコ」は、どのような経緯で誕生したサービスなのですか。
山本氏
最初の発端は社内でtoC(企業が一般消費者を対象にする)なかでも週1回外食をされているようなヘビーユーザーに利用いただくサービスを作るでした。当社はBtoB(企業から企業)が流通の大半であり、飲食店様とは直接的な接点はありますが、その先のお客様(消費者)とは直接的な接点がありません。そこで、toCのお客様が利用いただくサービスとしてコロナ禍のときにスタートしました。
---toC向けのプロダクトと言えば、真っ先に飲食店の検索サービスを連想しますが。
山本氏
そうですね。いわゆる飲食店の情報発信ですがご存知の通り、この市場は既にレッドオーシャンです。我々は、飲食店検索サービスや雑誌、SNSやテレビなどで見た飲食店の情報をひとつの場所に集約する外食記録サービスになります。検索サービスはレッドオーシャンですが、記録サービスはブルーオーシャンの市場であり、恐らく明確に記録だけにスポットを当てたサービスは他にはないと思います。
---なるほど。外食のメモ帳なんですね。
山本氏
はい。グルメアプリやSNSのように行ったお店の写真やコメントを投稿するのではなく、自分だけで記録して楽しむメモ帳のイメージです。行ったお店の写真をコレクションするアルバムとかノートのように活用するので、基本的には誰にも見られることもありません。
この点が多くのユーザーから支持を得ています。もぐレコのユーザーはグルメアプリやSNSのユーザーとは異なっており、基本的にはクローズの中で自分だけで楽しみたいというユーザーなので、欲求でいうと自己実現のために活用しているユーザーになります。

外食記録サービス「もぐレコ」

簡単に行ったお店・行きたいお店を記録(メモ)することができる
---私も過去に経験がありますが、このようなサービスは「鶏が先か卵が先か」なんですよね(笑)。
山本氏
そうです(苦笑)。登録ユーザーが増えていかないといけません。現段階では顧客価値を磨き、ユーザーの拡大に努め、2028年までに100万人の登録を目指しています。
現在、8万人がもぐレコに登録していますが、12%の約1万人が週に1回以上利用していただいています。登録者が100万人に到達すれば、週間で12万人以上が利用し、月間では25万人以上になる外食好きが利用する大きなサービスとなります。

---ところで「もぐレコ」に登録されているユーザー層について教えてください。
山本氏
年齢は35歳~65歳ですが、45歳~55歳のユーザーが一番多いです。現状は、東京、神奈川、名古屋、大阪、神戸、京都、福岡等のエリアで利用ユーザーの多くを占めています。
---年齢層は結構、上の世代なんですね。この年齢層なら、食に対して投資する外食リテラシーの高いユーザーではないでしょうか。
山本氏
そうですね。消費者調査で2つが分かりました。1つめは、おっしゃる通り、ある程度、お金に余裕がでてきたこと、外食経験値も上がっていることで、こだわりを持ってお店を選び、その体験を記録で残したいというお声があること。
もうひとつは過去に行ったお店を思い出せないことが多いという利用者の声がありました。若い世代に「もぐレコ」について聞くと、過去の行ったお店の店名や料理、雰囲気などは全て頭のなかに入っているが、友達や家族、知人との思い出として残したい人もいますね。私自身、最近店名すら思い出せなくなります。笑

すぐに行きたい時に検索し、思い出せる・振り返れる機能を持っているサービス
---確かに、私も経験あります(笑)。
山本氏
そうですよね。「渋谷のお店なんだけど、どこの通りだっけな!?」「この間、友人から聞いたお店って、確かこの辺りだったよな・・・、店名ってなんだっけ」みたいな経験ありますよね。
過去に行ったお店や友人から聞いたお店を思い出せないこの場面があると思います。この世代は外食の感度は高いですが、忘れがちなのでスマートフォンでメモしたり、写真を保存したりして記憶を思い出しています。なので、一つのアプリに集約して、簡単に写真入れて、メモを入力、ハッシュタグ入れるだけで後からお店を検索できる「もぐレコ」が簡単操作で重宝されていると思います。
---そこで、外食リテラシーの高いユーザーが利用している「もぐレコ」のリソースを活用して、ユーザーと飲食店を結びつけるプラットホーム「もぐレコRESTAURANT」をリリースしたわけなんですね。
山本氏
あくまでも「もぐレコ」は、外食記録サービスです。記録の充実化をどうしていくのかを最優先に考えています。飲食店さんの動画やメニューやお知らせ情報というのは、記録の充実の1コンテンツだと思っています。
例えば、飲食店さんの広告が発信されたとします。ユーザーにとっては記録とし必要のない情報ですが、お店の雰囲気が伝わる動画やメニューなどの情報であれば、記録しているお店の情報が充実します。
「もぐレコ」がユーザーから支持されているひとつは、行きたいお店はもちろん、行ったお店の写真を記録してなくても、勝手にそのお店の写真がアップデートされる仕組みになっています。そして、飲食店さんが配信した動画や画像、メニュー情報なども、自分の記録の詳細画面の下に紐づいてくるので、手動で情報を入力しなくても記録がアップデートされるわけです。

ユーザーにしてみれば、行きたいお店の店名のみを記録しただけなのに、基本情報や動画、メニュー、画像もアップされるのですごく充実したページが完成されます。そこで、もぐレコユーザーの記録の充実をさらに図る一つの目的として「もぐレコRESTAURANT」のサービスを開始しました。多くの飲食店さんから情報を提供してもらいたいので、登録料などは発生しない完全無料サービスになります。
もぐレコRESTAURANTの登録はこちらから
--そうなると、飲食店さんはユーザーが自店を記録しない限り、自店の動画やメニューなどの情報は届かないので、待ちの状態になるわけですよね。
山本氏
ユーザーがお店を知らなければ、記録することはないので、飲食店さんは確かに待ちの状態になりますが、その飲食店の半径3キロ圏内にある他の飲食店に行った、行きたいと記録したユーザーにも情報が自動的に配信される仕組みになっているので、全く配信できないことはありません。
---うまく考えていますね。けれども、銀座や新宿、渋谷などのエリアで頻繁に外食、記録しているユーザーには、「もぐレコRESTAURANT」に登録している3キロ圏内の飲食店情報がごまんと送られてくるわけですよね。これって、ユーザーにしたらうっとうしく思いませんか。
山本氏
確かにそうです。飲食店が多いエリアであれば比例して「もぐレコRESTAURANT」に登録する飲食店の数も多くなり、莫大な飲食店情報がユーザーに送られてくる仕組みになりますので、ユーザー側が配信してほしいお店の業態や客単価などが絞れるなどの工夫はしていかなくてはいけません。ユーザーの負荷にならない範囲のなかで配信していく予定です。
とは言うものの、現在、渋谷の飲食店を記録しているユーザーは約1万人います。広告費(配信費)0円で、リテラシーの高い外食ユーザー1万人に配信できるサービスは他にはないと思います。
もぐレコRESTAURANTの登録はこちらから

---他には、どのようなサービスが「もぐレコRESTAURANT」にはあるのですか。
山本氏
動画などを自動で定期配信する機能ですね。SNSで配信するとなると、毎回、撮影して投稿コメントを考え、投稿するので週に何回も投稿するとなるととても大変な作業です。「もぐレコRESTAURANT」は、初期の設定で、毎回同じ動画が配信されます。例えば、毎週水曜日の19時に配信設定をすると、自動的に水曜日の19時に動画が流れます。
但し、同じ動画が毎回流れればユーザー側も飽きてくるので、画像や動画を四半期に一度、フルリニューアルするなどの工夫も必要ですが、ユーザーも増えているので、そこまで深く考えなくてもいいと思います。
定期的に動画を流すことで、ユーザー側もお店を思い出します。例えば、フードリンクニュースの小山さんから教えてもらったお店を記録したけど、記録したことすら忘れてしまうこともあると思います。流れてきた飲食店の動画を観て「昔、小山さんから教えてもらったお店だ」「小山さんが話していた通りの雰囲気だ!」みないな感じで記録したお店を思い出し、来店促進にも繋がります。
---飲食店が配信した情報の閲覧数や3キロ圏内のお店を利用した、利用してみたいユーザーの属性などが分かれば飲食店にとってこれ以上ないサービスなんですけどね。
山本氏
小山さん、安心してください。その機能もありますよ(笑)

飲食店さん側も動画の視聴者数や配信した情報の閲覧数が見れます。飲食店さん側は「もぐレコ」のダッシュボードが見れますので、あなたのお店に行ったと記録をしてるユーザーが何人、行きたいと記録しているユーザーが何人いるか、3キロ圏内のお店に行った、行きたいと記録した見込客の人数までも分かります。
もちろん、人数だけではなく、年齢層、性別も分かりますし、自分のお店の評価(星の数)や、あなたのお店が3キロ圏内で何位にランクインされているも分かります。
そうすることで、あなたのお店を利用してくれた、利用してみたい客層や周辺で外食している潜在顧客の数や客層が可視化できるのです。
もぐレコRESTAURANTの登録はこちらから
---すごい!こんなにサービスが満載なのに、登録料は0円なんですよね
山本氏
はい(笑)。オプション費用を払えば大きく露出されるようになったり、検索で上位に掲載されるのではなく、販促費を持っていなくても多くのお店がちゃんとお客様に伝えられる場所を設けたいのが僕らの想いです。全国のサービスや料理を磨いているお店さんがパフォーマンスできるステージ、それが「もぐレコRESTAURANT」なのです。
チェーン店の良さって、全国どこのお店に行っても変わらない味であり、それが安心感とか安全性に繋がっていると思います。反対に個店の良さって、どちらかと言うとそこでしか味わえない個性みたいなものだと思っています。
例えば店主はサービスが苦手だとしても、提供される料理はとても繊細で尚且つ安いとか。
また、路地裏で入りにくい店舗構えでありながら、扉を開けると驚くようなサービスで出迎えてくれるなど、そういう何か一店一店違う、どこのお店に行っても違うみたいなところに外食の良さがあったり、個店の良さがあると思っているので、このような個店の良さをリアルにしっかりと伝えるために動画だったり静止画だったり、しっかりと目で見えるようなところが発信でき、尚且つ、個店のオーナーさんでも簡単にできるものを目指しています。

動画配信

潜在顧客の数や客層も可視化できる
---最後に、山本さんから飲食店さん、特に個店さんに向けた熱いメッセージをお願いします。
山本氏
昨今の情報サービスは、すごく複雑になっており、知見や経験がなければ、なかなか消費者の目に届きません。この先10年で、さらに難しさが増してくると思います。
そうなっていくと、できるお店とできないお店、特にお金をかけられるお店とかけられないお店で差がついていくのではないかと考えています。

個店さんが、美味しい料理、サービスなどそういったところに力を入れる、人件費を含めてそこにお金をかけ、販促費はそんなにかけなくていいっていう状況を作るためには、フラットなプラットホームが必要だと思っており「もぐレコRESTAURANT」が、そのような役割になってくれることが理想です。
飲食店さんが僕らの想いに共感していただき、まずは「面白そうじゃん!」って思って始めてもらいたいです。
僕らは「もぐレコ」のユーザー数、記録数を増やしていきます。「もぐレコRESTAURANT」は、スタートしたばかりですが、「俺たちのお店を支援してくれるサービスが誕生したんだって!?」いうことで、まずは登録して頂きたいとお願いに近いですが、外食市場を一緒に盛り上げていければいいなと強く思っています。
これが「もぐレコ」、「もぐレコRESTAURANT」の思想なので、共感して頂けることを願っています。
---熱いメッセージ、ありがとうございました。「もぐレコRESTAURANT」、絶対に個店の飲食店オーナーから多くの支持を集めると思います。
山本氏
ありがとうございます。
【PR】
サントリーホールディングス株式会社
<お問い合わせ先>
「もぐレコRESTAURANT」
外食記録アプリ「もぐレコ」
読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0