2015年の最後の日曜日、東京・銀座は外国人観光客で溢れていました。2人に1人は外国人と言っても過言ではありません。浅草の大型居酒屋「東京亭」に中国人観光客が次々に吸い込まれていきます。観光市場の勢いは止まりそうにありません。外食にとり、2015年は外国人観光客元年でした。ランダムトークです。

　日本人は日本リスペクト。

　浅草に12月17日、「まるごとにっぽん」というモールがオープンしました。ウインズ浅草の近くで、ホテルが上層階に入り、地下にはパチンコ店が入る新築ビルの1～4階です。アミューズメントの東京楽天地が運営しています。

「まるごとにっぽん」

　「浅草にっぽん区」と謳い、日本全国の食材・食品を中心とする物産店や市場、各地の食材を使った飲食店で構成されています。abcのようなクッキングスクールも備えています。四国野菜のビュッフェ、京風もつ鍋、広島お好み焼、葉山のマクロビオティック、漁港からの海鮮丼など気軽に入れる店舗がリーシングされています。

　三井不動産が展開する、日本伝統文化を集めた日本橋のモール群の気さくなバージョンといった感じです。「まるごとにっぽん」も日本橋同様に賑わっていました。元気な年配の方々です。この辺りは人力車が走り、外国人観光客が多いエリアですが、このモールは日本人ばかりです。

　外国人観光客の増加と共に、日本人の間でも日本文化の見直しが起きているようです。私もそうですが、日本人も意外に日本を知らない。ネットで何でも調べられますが、現物や本物を見たり触ったりした事がないのに知ったかぶっています。比較的に時間に余裕のある年配の方々から見直しが始まっているように感じます。

　来たる2016年は、日本文化への日本人の間でのリスペクトが広がっていきそうです。TPPで安く海外物が入ってきますが、それが逆に作用して、日本リスペクトが進むと読んでいます。日本料理、B級グルメ、日本酒、日本ワイン、日本ウイスキーなどを再度見直したいです。来年もフードリンクニュースを宜しくお願いいたします。皆さん、よいお年をお迎え下さい。