列に並んでいると、チョコレート味のジェラートが配られた。こういうサービスに心をつかまれる。もう少しがんばれそうだ。どうやら時間帯によってＴシャツやサングラスなどがもらえるようだ。

結局3時間近く行列に並ぶことになった。レジでは、スムーズにスタッフが応対している。

メニュー表の裏にはカスタードカレンダーが表記されていて、期間ごとにオリジナルフローズンカスタードアイスクリームの味が変わる。

生ビールは、「サッポロ黒ラベル」（税抜730円）やブルックリンブルワリーによる「シェイクシャックブレンド」（税抜830円）を用意。

その他、「Brooklyn Lager」（税抜900円）、「Brooklyn IPA」（税抜900円）、「TOKYO Blues」（税抜900円）など、ボトルビールも用意。

3時間の行列の末に注文を済ませて、あとはベルが鳴るのを待つのみ。

ベルを待つスペースがやたら広い。この後、約15分待たされた事で、このスペースの意味を知ることとなった。

ペーパーナプキンの周りには、プラスティック製のスプーンとフォークや、ポンプ式のケチャップとマスタード、それをのせる小皿が設置してある。

ダストボックス。燃えるごみと燃えないごみ、飲み残りと分かれている。マクドナルドなどで設置されている横から入れる形とは異なる。その日は、率先してスタッフがお客様のゴミをトレーごと譲り受けて捨てていた。

店内67席は、100席のテラスと直結した開放的な空間。外苑公園のいちょう並木の雰囲気とマッチしていて、この画像だけで利用シーンは想像できるだろう。

　同店のハンバーガーは、ホルモン剤を一切使用していない100％オールナチュラルなアンガスビーフを使用している。シェイクシャックオリジナルの配合で挽き立ての牛肉を使用し、ミディアムで焼き上げている。

「ShackBurger（シャックバーガー）」（シングル：680円）。チーズバーガーにレタス、トマト、シャックソースが入っている。シングルサイズは、コンパクトで食べやすい。謎のシャックソースは、ツナマヨネーズのような味がした。

「SmokeShack（スモークシャック）」（シングル：880円）チーズバーガーにホルモン剤や抗生剤を一切使用していないベーコンをアップルウッドでスモーク、チェリーペッパー、シャックソースが入っている。ベーコンがカリカリで歯ごたえが楽しい。

「ユーコンポテトのクリンクルカットフライ」（Sサイズ：280円）。アメリカでは馴染み深いユーコンポテトを使用したクリンクルカットのフライポテト。

もちろん持ち帰りも可能。手下げ袋のため香ばしい香りがだだ漏れなので、電車を利用の方はご用心を。

　グルメバーガーのジャンルでいえば、スタンダードな「ハンバーガー」（税抜580円）がこの価格であればリーズナブルに感じる方が多いだろう。しかし、個人的な見解を言えば、食材にこだわっているとはいえ、シングルサイズを選んでいるにせよ価格に見合ったインパクトを感じることができなかった。

　サイズをダブルに変えていれば、もしかしたら違った感想だったかもしれない。しかし、"米国ＮＹで人気"という肩書き以外にも、なにかパンチのあるキラーコンテンツを用意し、明確な来店目的を演出して欲しい。しかしながら、それもこれもオープン初日に3時間近く肌寒いなか外で1人並んだ末の結果なのだから、自業自得ながら多少辛口になってしまうのも目をつぶって欲しい。

　週末に、外苑公園のいちょう並木を眺めながら3時間近く待つのも悪くないが、もう少しオープン景気が去った頃に訪れるのをおすすめする。

■シェイク シャック 外苑いちょう並木店

営業時間：11:00〜22:00

席数：店内 67席 / テラス席 100席

場所： 明治神宮外苑内 外苑いちょう並木