エスエルディーは10月15日、1日に移転した渋谷区神南1丁目にある新本社ビルの1階に、新業態「HangOut HangOver（ハングアウト ハングオーバー）」をオープンした。これにより系列直営店舗は、24業態66店舗となった。

ニューヨークスタイルの「HangOut HangOver」内観。

　同店は、世界の文化が混在する街・ニューヨークのストリートにフォーカスし、仲間と集いそして「酔える」、オールデイ・ダイナー"SHIBUYA×NEW YORKスタイル"を提案。空間演出として、ニューヨークのストリートを、ブルックリンの街角や自由の女神をモチーフにしたウォールアートで表現。壁にスケートボードを立て掛けたり、席によって照明を変えたり、インテリアに小物を配するなど、スタイリッシュな中にもエネルギッシュで若々しいストリート文化を渋谷に持ち込み、顧客ターゲットである若者の集客を狙う。

「HangOut HangOver」外観。ビルの2～4階は新本社。

料理のメインは豪快な肉料理。米国農務省の基準を上回る最高級品質のCAB認定されたアンガス牛を使用した300gの肉のグリルは、柔らかな肉質でありながら食べ応えある食感の一皿。より柔らかい肉質のリブロース（4800円、税抜き以下同）と、より食べ応えある食感のハラミ（3300円）から選択できる。ハンバーガー（1180～1480円）は、肉の旨味を閉じ込めて焼き上げ、ビーフパティを噛んだ瞬間に肉汁があふれ出す。

USアンガスビーフのグリル。赤ワイン、フォンドボーのガーリックソースが特徴。

この他、アメリカの代表的料理「チーズ&マカロニ」、ニューヨーカーの定番メニューとなっている、テックス・メックス料理「タコス」や「ブリトー」、チャイニーズ料理「海老のフリット・チリソース掛け パオピン巻き」、モロッコ料理「野菜のクスクス」などを提供している。また、ランチの平均単価は1000円を想定している。

肉の旨味を閉じ込めて焼き上げたハンバーガー。

　ドリンクは、コーヒー（500円）、紅茶、レモネード、コーラなどを提供。お酒は、「ブルームーン」（S 750円、R 950円）、「ギネス」、「ハイネケン」、「黒ラベル」といったドラフトビールのほか、ビアカクテル、ワイン、ワインカクテル、ウィスキー、テキーラショットなど、多彩に揃えている。内装のデザインからはアート、BGMやライブイベントからはミュージックというように、カルチャーを発信できる場所としての構築も目指す。席数は100席で、ディナーの想定顧客単価は3000円～4000円。営業時間は11時～24時、ラストオーダー23時となっている。

店内の個室。

小物でニューヨークのストリートを表現。

　「ハングアウト ハングオーバー」は2階から4階を占める本社に勤務する社員のランチ、仕事帰りのコミュニケーションの場としても位置付けられ、従業員割引が設けられている。なお、新本社は渋谷区桜丘町より移転しているが、執務スペース拡大、会議室増設、従業員フリースペース充実がはかられている。

新本社の会議室とフリースペース。

　新本社2階は受付、会議室のフロアーで、同社主力業態「kawaraカラー」をモチーフに採用。3階はテストキッチンと従業員が寛げるフリースペースになっており、研修にも使われる。4階は執務スペース。従業員満足度向上で、コミュニケーションを活性化させて、パフォーマンス最大化を目指すが、1階にある「ハングアウト ハングオーバー」は新本社のシンボルとしての役割も担っていると言えよう。

■「HangOut HangOver」

東京都渋谷区神南1丁目20－2 第一清水ビル1階