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フードリンクレポート

2015年4月02日(木)11:22 トレンド

東京だけではない!地方都市でも"ちょい飲み"市場が好評!

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取材・執筆 : 小山裕史 2015年4月2日

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 東京で続々と大手チェーン店が"ちょい飲み"市場に参入している中、東京だけではなく地方都市においても、"ちょい飲み"を導入したチェーン店が誕生しており、地方都市でも"ちょい飲み"が定番化していくのではないか?

 愛知県一宮市に本社を構える、株式会社壱番屋(代表取締役社長:浜島俊哉)。「カレーハウスCoCo壱番屋」を国内、海外で1,356店舗展開しているカレー専門店である。"ちょい飲み"を導入したのは、同社の別ブランドで名古屋のご当地グルメでもある、あんかけスパゲッティの専門店「パスタ・デ・ココ」。「パスタ・デ・ココ」は、全国で31店舗を展開しており、そのうち28店舗が愛知県内で展開している。

 今回、"ちょい飲み"を導入したのが、「パスタ・デ・ココ 名古屋駅北通り店」。JR名古屋駅太閤通口(新幹線口)から、線路沿いに3分程度歩くJR高架下に位置する。"ちょい飲み"導入について、同社パスタ営業部スーパーバイザーの宮下徹也氏に話を伺った。

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パスタ・デ・ココ 名古屋駅北通り店 

 あんかけスパゲッティは、夜の集客が昼に比べて弱く夜の売上を上げる目的で、昨年の11月25日からアルコールの強化を図り、"ちょい飲み"を導入した。元々、瓶ビール(小瓶)をグランドメニューで提供していたが、夜のお客様でもあんかけスパゲッティを食べる目的での来店客の為、瓶ビールの注文はあまりなかった。今回の取組みは、単にアルコールを強化するだけではなく、アルコールとの相性が合うサイドメニューにも力を入れた。

 「"ちょい飲み"を導入するにあたってスタッフのオペレーションが心配であったが、フードメニューの調理含め、直ぐに対応ができたのが良かった」と宮下氏の懸念は解消された。

 同店でのお客様の滞在時間は、昼夜とも通常に比べて伸びたと宮下氏は言う。同店では、15:00から"ちょい飲み"メニューを提供している。単に、アルコールメニュー、サイドメニューを提供するのではなく、同店が"ちょい飲み"に取組む姿勢が店全体から伝わってくる。宮下氏は「単に、アルコールメニューやサイドメニューをテーブルに置くだけではなく、メニューデザインや写真などアルコールを注文したくなるようなデザインを心がけました。また、店外には生ビールが350円で飲めるお店だと伝わるように大型のビールサインを置き、夜は電飾でとても目立ちます。店内の壁もビールのPOPを掲示するなど、店舗全体がまるでビール祭りのキャンペーンを実施しているのではないかと思わせるぐらいの掲示物です」
 
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遠くからでも目立つ、スーパードライの看板(夜になると電飾で一層目立つ)
 
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生ビールは"ちょい飲み"ならではの価格帯

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店内の壁には、これでもか!と生ビールのPOPが掲示されている

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カウンターの壁にも生ビールのPOPが掲示されている

 "ちょい飲み"を導入した2014年12月の売上は、全体の4%がアルコールを注文する"ちょい飲み"客であり、"ちょい飲み"による売上目標を10%まで伸ばしたいと宮下氏は述べる。同店でのアルコールは生ビール、ハイボール、グラスワイン(赤、白)の3種であり、宮下氏に聞くと、9割以上が生ビールを注文すると言う。やはり、店内の生ビールのPOP類の役割が大きいと予想される。サイドメニューも、103円~提供しており、ホエー豚ベーコンの黒胡椒炒め(240円)、オリジナルピザ(580円)、シーフードのアヒージョ(480円)など、ワインに合うメニューも用意されており、サイドメニューだけでも十分すぎるメニューの品揃えである。
 
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サイドメニュー 価格帯は103円~

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ドリンクメニュー 

 "ちょい飲み"のお客様の平均飲用杯数は、1.5杯であり、客単価は900円。宮下氏の悩みを聞くと、「どうしても、来店客の人数が1人客、2人客がメインであり、団体客を集客したいです。店舗の前が、高速バスのバス停でもあり、時折、バスを降りた団体客が来店されますが、絶対数は少ないですね」

 "ちょい飲み"市場は益々拡大が予感されるなか、単にアルコールアイテムとサイドメニューを充実させるだけではなく、同店のようにビールを飲んでもらう為に、店外、店内のブランディングが必須と思われる。ビールが飲める、ビールが安いなどを強調するPOP類が"ちょい飲み"客の売上を左右させる大切なアイテムである。

パスタ・デ・ココは、名古屋駅北通り店以外に、中区矢場町店でも実施している。

<店舗情報>
パスタ・デ・ココ名古屋駅北通り店
愛知県名古屋市中村区名駅1-1-14
TEL/052-459-2101  営業時間/11:00~23:00
定休日/なし

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