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取材・執筆 : 安田正明 2014年9月30日執筆
千葉・舞浜のイクスピアリにブリューレストランがあります。「ロティズ・ハウス」という店舗内に「ハーヴェスト・ムーン」というクラフトビール工場があります。そこのブリューマスターの園田智子さんに会いました。数少ない女性のブリューマスターです。日本で数名しかいないビアテイスターの最高位資格「マスタージャッジ」の称号も持っています。
園田さんは東京ディズニーランドの駐車場で準社員として働いていたそうです。イクスピアリ建設の計画がスタートした1996年,ビール職人募集という社内公募に応募しました。地ビール製造が解禁されたのが同年。それをチャンスと集客の目玉の一つとしてイクスピアリは考えたのでしょう。
自分が作りたいビールを書いて応募したら受かったと言います。それから国内外のビール工場を視察し、キリンビールの協力の元、2000年にブリューレストランをオープンさせました。2012年には日本地ビール協会主催の「インターナショナル・ビアコンペティション」で金賞と銅賞を受賞し、2013年には英国のインターナショナル・ブリュイング・アワード」で高知県産のゆずを使用したゆずエールが銅賞を受賞しました。
2000年の開業から13年を超えた今、製造タンクを増設し、300席の「ロティズ・ハウス」だけでなく、イクスピアリ内の他のレストラン、東京のビアパブにも配送。年間180キロリットルを製造しています。製造免許の最低製造量が60キロリットルなので、「ハーヴェスト・ムーン」は全国でも大きなブリュワリーです。
フードリンクニュースは今年の流行予測の一つとしてクラフトビールを挙げています。好調の「ハーヴェスト・ムーン」だけでなく、園田さんの友人でもある「常陸野ネスト」は海外20ヶ国に輸出し海外売上比率が今や6割にまでなったそうです。シンガポールの昨年のビアフェスティバルで、同ビールの木内洋一社長と会いました。自らPRし、その周りには多くの方々の輪ができていました。ニューヨークでの人気はもっと凄いそうです。
金曜夜の舞浜駅はディズニー帰りのお客様で大混雑。「ハーヴェスト・ムーン」も帰りに食事を楽しむ方々でほぼ満席です。後で、同内にあるシガーバー「トルセドール」も訪ねました。商業施設にシガーバーがあること自体に驚かされました。実際にディズニーランドのお客様とは全く異なるような中年男性客グループがシガーを楽しんでいました。しかも深夜12時まで営業です。
ディズニーの来場者集は昨年3千万人を越え過去最高を記録したようです。イクスピアリから全国にクラフトビールが発信されています。
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