岐阜・多治見、三重・四日市、埼玉・深谷の3地方都市を訪問し、地元の外食経営者に会ってきました。近鉄四日市駅前には大きな商店街があり飲食店も数多く、賑わいを感じました。東芝や味の素など大手企業の工場があり、東京からの出張族も多く、ビジネスホテルも賑わっているようです。

　対して、JR多治見駅、深谷駅の駅前は人もまばらで寂しい様子でした。しかし、多治見にはアマゾンの物流センターやトヨタのトレーニングセンターも出来て景気は良さそうです。マンションの空きが出ると直ぐに売れるそうです。深谷もホンダのハイブリッ車の工場が稼働を開始。東芝の工場もあります。

　各地ともに通りには、東京から比べるとビックリするくらい人通りが少ないですが、飲食店の店内に一歩入るとその賑わいに驚かされます。金曜日に訪問した深谷の250席の居酒屋「いろはのゐ」。2階建ての大型料亭を改装した落ち着いた内装にもかかわらず、若い男女のグループ客で大賑わいでした。

　この賑わいに目を付けて、「魚民」「和民」などの大手居酒屋チェーンが続々と出店しています。大きな看板を付けて街を占拠したかのように目立っています。

　地方では、地元の名物料理店、和洋様々な料理を1店舗で楽しめる居酒屋、東京からのチェーン、そして東京からの遅れて入ってきたトレンド店の4種類におおよそ分かれます。テレビの影響や、東京からの出張族向けに東京のトレンド店は地方でも必要になっています。先週訪問した3地区には、未だワインバルは届いていませんでしたが、近い内出来るでしょう。

　狭い商圏ゆえに常連客を大切にせねばならず、どこも接客はフレンドリーです。差別化ポイントは、店舗デザインに凝っていることのように思います。東京の有名デザイナーを起用するなど金を掛けています。「いろはのゐ」では、古木を使うことで有名なスタジオムーンを起用していました。

　東京では居抜きばかりがはびこり、デザイナーズ系は最近見なくなりました。一度、地方に行ってデザイナーズ系を見て下さい。ワクワクしてますよ。