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ランダムトーク

フードリンクレポート

2012年12月30日(日)16:42 ランダムトーク

デフレの1年が終わります。

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取材・執筆 : 安田正明 2012年12月30日執筆

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 将来が見えず、自信がなくなった日本。12月の中央自動車道のトンネル天井板落下事故はショッキングでした。日本の安全神話に黄信号が点りました。当時、シンガポールにいましたが、テレビニュースで流れるのは、日本の選挙ではなく、トンネル事故。日本が中国になってしまったのか、と思った視聴者もいたのでは。

 安倍内閣になり、経済の立て直しを最優先で行うと宣言。デフレから脱却し、インフレ率2%に上げると。日本の景気回復に期待がかかっています。円安になり、日経平均は年初来最高値で今年を終えました。

 吉野家が10月から展開している「極(きわみ)」。メニュー数を限定して、牛丼並を250円で提供。東京で2店舗を展開。しかし、来年1月1日から並を30円値上げして280円にすると発表。わずか2ヶ月。客数が入らなかったのか、安倍内閣のインフレに期待したのか。

 もう一つのデフレの象徴だったマクドナルドは、既存店売上高は4月から11月までマイナス続き。先日、マクドナルドに行きましたが、レジでの手元のメニューもなく、スタッフは無言で早く注文しろとプレッシャーをかけられているように感じました。いわば、店舗は巨大な自動販売機です。

 デフレの中でも、「シンガポールシーフードリパブリック」、ローストビーフ料理「ロウリーズ」、シュラスコ料理「バルバッコア」では客単価が5000円を超えるにもかかわらず大繁盛しているようです。シンガポールでも「ロウリーズ」に行きましたが、日本と全く変わらないクオリティで繁盛していました。もちろん、スピニングサラダもあります。世界展開するブランドはさすがに強い。

 来年はデフレからインフレに変わるのか。変わったとしても、値上げだけを期待してはダメ。使い古された言葉ですが、価格に見合う価値を提供する。難しいのは、見合っているがどうかの判断。独善的にならず、多種多様な繁盛店を見続けることでその判断力は磨かれます。

 フードリンクニュースは多種多様な繁盛店、そして、その企業・経営者をレポートし続けます。外食産業の皆様にとり、来年は良い年でありますように。来年もフードリンクニュースをよろしくお願いいたします。

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