お店を知る
売り切れ続出の人気メニュー「京赤地鶏の薪焼き(半羽)」(4300円)
京都・十条に特注薪オーブンを備え、豪快な薪料理とイタリアンとクラフトビールやクラフトジンなど、こだわりのお酒が楽しめる「Kyoto FOOD HUB & LABO(キョウト フード ハブ&ラボ)」、通称「ハブラボ京都」が4月6日にオープン。エリアになかった、街を盛り上げる存在として注目を集めている。
薪焼きの特注オーブン。移動式で、イベント出店にも活用できる。
薪焼きした塊肉をシェアスタイルで楽しむ、名物料理のUS産牛「Tボーンステーキ(600グラム)」(6500円・要予約)
同店では、京都近郊の生産者から直接仕入れる旬の野菜や、特注オーブンを駆使した薪焼きイタリア料理を堪能できる。ドリンクメニューも豊富で、生ビールは、スコットランド産クラフトビール「ブリュードッグ」。カクテルも充実、クラフトシードル(サイダー)、クラフトウォッカなど、珍しいものも多い。客単価は3500~4500円。
人気のブリュードッグ。生だけでなく、瓶、缶と種類も豊富に用意。
イタリア留学経験があるシェフの谷古宇祥平氏。
旬野菜の薪焼き料理。
2階席からの眺め。元々工務店だったという建物をスタッフ総出でリノベーション。天井が高く、解放感がある。店内は1階、2階合わせて45席。1階入口付近には、スタンディングスペースも近々完成予定。
「常に現在進行形のお店なんです。近々ピッツァ窯やパン窯を導入予定で、今後はソーセージも自家製造します」と店長の山口良二氏。
店長の山口氏(左)。場所柄、外国人客も多い。
同店には、京都の食にかかわる人、物、アイデアが繋がる場、「HUB」を作りたいという想いが込められており、様々な実験が行われる「LABO」でもある。
広々としたオープンキッチンはシェアキッチン、新メニューの試作の場としても活躍。
店内の大型冷蔵&冷凍庫は、ストックルームとしてレンタル可能。
試みのひとつが、ゲストシェフを招聘し、シェフ同士のコラボレーション。先日も、同社のオーナーの海外シェフとのコネクションから、テックスメックス料理の第一人者で、「コヨーテ・カフェ」の創業者、マーク・ミラー氏らが来店した。ゲストバーテンダーを招聘して、料理とのペアリングイベントやスペシャルカクテルナイトも開催している。
谷古宇シェフとカリスマシェフのマーク・ミラー氏
そして、目指しているのは街の活性化。
「弊社オーナーは海外生活が長く、ニューヨークに10年以上住んでいました。ブルックリンが危険な街からアーティストやデザイナーなど、街の人たちの手によって変化していくのを目の当たりにしたそうです。京都の街も、もっと面白いことができると思います」
京都市営地下鉄烏丸線「十条駅」から1分。
それができるのが、京都南・十条エリアという。十条駅は、JR京都駅から地下鉄で2駅だが、界隈は工業地帯と住宅街。近年、外国人観光客に人気のホテルアンテルーム京都など、ホテルが増え、外国人観光客も増えたが、飲食店はまだまだ少ない。
フードイベントや貸切パーティー利用にも対応。
「京都は、京都駅(八条)を境に、南北で街の雰囲気が違います。それがイーストリバーを挟んで雰囲気が変わるニューヨーク・マンハッタンとブルックリンエリアを思い起こさせるそうです」
スタイリッシュなカウンター席。ポーランド産の日本未発売フレーバーウォッカ「SEN」や、プレミアムメスカルなど、他店では滅多にお目にかかれないボトルも並ぶ。
「今後、7月中に同じ十条エリアにDIYの専門店『D.I.Y HUB & LABO』、スピリッツを中心に、クラフト系の珍しいお酒を扱う『LIQUOR HUB & LABO』と、京都十条で新しい店舗の展開をします。この街を楽しく盛り上げていきたいです」
ポーランドからウォッカ大使として来日し、京都が気に入ってしまい、入社したというミクソロジストのゴーシャ氏(左)。
飲食店1店舗だけでは街おこしは難しいが、同一エリアに他業種・多店舗展開することで、多角的に複合的に街を盛り上げていくという同社。今後、京都・十条の顔的存在になりそうだ。
■Kyoto FOOD HUB & LABO(キョウト フード ハブ&ラボ)
住所:京都府京都市南区東九条南河辺町57-3
TEL.075-681-1551
営業時間 火~土17:00~24:00 (LO 23:00) 日曜12:00~22:00(LO 21:00)
定休日:月曜、第3火曜
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