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取材・執筆 : 関川隆 2017年6月12日
「大衆ビストロ 煮ジル」は、株式会社ジリオン(東京都品川区)が「大衆ビストロジル」の姉妹店として展開するお店。直営の五反田店、学芸大学店に続き、FC1号店が吉祥寺駅南口から徒歩1分という好立地な場所にオープンした。運営するのは、都内に「牛角」や「串カツ田中」「ダンダダン酒場」などを展開する有限会社シーウェイズ(東京都杉並区 代表取締役:山本駿介氏)だ。
お店のコンセプトやメニューは、直営店とほぼ同じ。煮込みを中心とした本格ビストロ料理を、ワインをはじめとした豊富なドリンクとともに、気軽にワイワイ楽しめる店だ。
「多くのお客様にご好評なのが、豚バラのビール煮込み(880円、以下税別)です。分厚い豚バラ肉を、ギネスビールでトロトロになるまで煮込んだもので、コクと酸味のバランスが絶妙です。おかわりを注文される方もよくいらっしゃいます」と、内田優店長は語る。
煮ジルの看板メニューといえば、女性にも人気の「コンフィ」。なかでもおすすめは、旨みのつよい香鶏を低温の油でじっくりとしあげる「蔵王香鶏モモ肉のコンフィ〜マスタードソース〜」(1,280円)や「大沼牛ロースのコンフィ〜わさびクレソン添え〜」(1,980円)などだ。
「蔵王香鶏モモ肉のコンフィ〜マスタードソース〜」
サイドメニューも充実している。熱々のガーリックオイルでいただく「ホタルイカと芽キャベツ、うどのアヒージョ」(880円)、旬の鯛を炙り焼きし、すだちバターとあわせた「漁師風ビストロ飯〜天然真鯛、蟹、いくら〜」(1,280円)、自家製ベーコンをのせた「スモーキーポテトサラダ」(680円)、牛タン、やげん軟骨、豚耳のソテーが入った「お肉とパクチーたっぷり 煮ジルサラダ」(880円)など、本格ビストロならではの料理を楽しめる。
「漁師風ビストロ飯〜天然真鯛、蟹、いくら〜」
「スモーキーポテトサラダ」
ワインは厳選したものをボトルで赤13種、白11種用意。グラスワイン(580円)もスパークリング1種、赤3種、白3種と種類が多い。
「当店では、さらにソムリエがセレクトした『今月のお宝ワイン』を赤3種、白3種、グラスで提供しております。升に入れたグラスにこぼしてつぐ「あふれスパークリングワイン」(500円)も好評です。グラスワイン、焼酎、果実酒以外のドリンクは、プラス300円で大きな男気ジョッキに変えることも可能です」
あふれスパークリングワインをはじめドリンクが豊富
店内には15のテーブルがあり、席数は54。3人のホールスタッフが、それぞれ5つのテーブルを担当し、注文からお支払いまできめ細かく対応する。これからの季節、開放的で大人気のテラス席もあり、いずれはバーカウンターも設ける予定だという。
しゃれた雰囲気の内観
居心地抜群で人気のテラス席
客層は30代、40代の仕事帰りの男性が多く、客単価は3,000円ほど。BGMは矢沢永吉のアップテンポの曲しかかけないというのが面白い。しゃれた内観とのギャップが受けているという。
じつは「煮ジル」はもともと、ジリオンの社員の独立やのれん分け、FC展開を想定して開発された業態だという。マニュアルや教育システムも非常にしっかりしている。今回、FC店をオープンさせるために、ジリオンから様々なノウハウを学んだ内田さんは、ジルや煮ジルの人気の秘密をあらためて痛感したという。
「ジルや煮ジルのスタッフは、接客のレベルがとても高いんです。ホールスタッフはお客様の様子を常に気にかけていて、料理を提供する順番やタイミングもそれぞれのお客様にあわせています。何げない会話から、お客様の趣味趣向やライフスタイルなども把握するよう務めています。お客様に120%感動を与えて帰っていただくという、プロフェッショナルなサービス精神から学ぶことはとても多いです」
このような徹底したサービスゆえ、ジルや煮ジルには固定客やファンが多い。そのような人たちが、吉祥時店がオープンしたと聞き、すでに多数訪れているという。
「料理がおいしいのは当たり前。ジリオンさんが培ってきたきめ細かな接客を、FCのかたちでどこまで再現できるかが、我々の勝負です」と、内田店長は締めくくった。
スタッフのみなさん。一番左が内田店長
■大衆ビストロ 煮ジル
住所:東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-5 中外ビル3F
TEL:0422-24-6606
営業時間:17:00〜24:00(LO23:30)
定休日:無休
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