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お店を知る

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2017年5月09日(火)18:14

ほぼ全てのメニューにお米を使用!神戸の日本酒バルが新業態で商業施設に登場!「イナズマ お米研究所」(兵庫・三宮/発酵料理バル)

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取材・執筆 : 西尾明彦 2017年5月9日

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 神戸・トアウエストの人気日本酒バル「米屋 イナズマ」から、すべての料理とほとんどのドリンクに米を使った「イナズマ お米研究所」が誕生。商業施設向けに、一日中定食料理が食べられる業態で、女性を中心に、これまでのファンとは異なる層からも人気となっている。運営するのは株式会社ファイブスクエア。

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フォトジェニックな「イナズマ寿司ランチ」(1380円)。女性フードコーディネーターと一緒に開発したメニューは、見た目にも鮮やか。

 地元で長年親しまれてきた「ダイエー神戸三宮店」が、2月26日に「三宮オーパ2」に生まれ変わるにあたり、8・9階がレストラン街「PATIO THE DINER(パティオ ザ ダイナー)」にリニューアル。館側から「米屋 イナズマ」にアプローチがあり、新業態で登場することになった。

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各線三宮駅から徒歩すぐ、「三宮オーパ2」の8階。エレベーターを降りてすぐの好立地。

 「女性客をメインターゲットとした日常使いの商業施設なので、アルコールメインの業態ではないなと、新たに、1日中食事利用できる業態を考えました。いろんな方との出会いがあり、協力があってできたお店です」と、同店マネージャーの田中良氏。

 「1号店の『日本酒バル 米屋イナズマ』は、王道ビストロ料理と日本酒のペアリングを提案する、『飲むお米(日本酒)の枠を広げる』ことがコンセプトです。今回のコンセプトは、『圧倒的にお米にこだわり、お米の新しい可能性を探る』です」

 オーナーの神尾辰雄氏は山口県岩国市の米農家の生まれ。7年前に後を継ぎ、社長業と並行して、兼業農家となったことが、すべての始まり。毎月のように往復し、自社田で酒造好適米の山田錦や、西都の雫、ヒノヒカリを栽培している。

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自家栽培の飯米ヒノヒカリ

 「お米の料理はご飯だけではありません。『お米でこんなことができるんだ!』という驚きと、日本の発酵食品文化や、お米を使った商品をもっと知ってほしいという想いがあります。食べるだけの場所ではない、お米研究所です」

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これだけで3杯は飲める「前菜8種盛り合わせ」(1200円) ※2名様よりオーダー可

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発酵食品を使ったボリュームあるメイン料理「塩糀に漬けたスペアリブと豆の煮込み」(1600円)。飲み放題付きのコース料理4500円も用意している。

 「日替わり発酵定食」(1380円)など、発酵食品を使ったメイン料理の一汁三菜の定食が、通し営業で1日中注文できる。定食はランチだけで平日100食以上、休日は120食以上出る人気。

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発酵スイーツ「甘酒パンナコッタとみりんのマチュドニア」(600円)。テイクアウト販売を予定している「お米ジェラート」は、熊本の「SLOW GELATO(スロージェラート)」と共同開発したもの。

 1号店で50種類揃う日本酒は、厳選した20種類。他にも、白ご飯に合うよう、米焼酎を使ったお米ハイボールなど。ワインはソムリエ資格を持つ田中氏がセレクトした自然派ワインが赤白計6種類。グラス800円から。

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自家栽培の山田錦を全量使用したオリジナル日本酒「土楽果(ドラッカー)」(グラス550円)。

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オリジナル日本酒「土楽果(ドラッカー)」は、スタッフと共に、岩国市の蔵元まで仕込みの手伝いに行っている。

 「日本酒でも何でも、まず興味を持つことで、より深く知りたいと思うようになります。そうなると、他のスタッフに教えて、お客様にもお勧めできるようになり、成長度合いが全然違いますね」

 1号店にアルバイトで入ったスタッフが、エースとして活躍している。

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自家栽培の山田錦を使った、穏やかな味わいのオリジナルのクラフトビール「おこげビール」(900円)。レシピは明石ブリュワリーと共同で造った。

 「お客様がどうお過ごしで、満足されているか見ていますが、『美味しかった』や『この料理どうやって作っているの?』『調味料はこちらで買えるの?』と反応は上々です」

 現在のところ、定食の食事利用が6割、一品料理で飲み需要が2~3割、残りはカフェ利用と1杯客。平均客単価は2100円。

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ソフトドリンクも米由来のもの。米飴独特の風味と優しい甘みの「米飴ジンジャエール」(550円)。コーヒーも玄米コーヒー。

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女性に人気のフルーツビネガー「いちごベリー」(700円)

 「立地の違いは大きいですね。1号店はわざわざ目的来店していただく立地でしたが、今回は、商業施設内なので、お客様はすでにいるわけです。一度来られたお客様に、いかにまた来ていただくかがより重要です」

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店内は、大テーブル席を中心に50席。オープンキッチンで活躍する、女性の姿が目を引く。

 「商業施設に出店した理由は、弊社のブランディングのためでもあります。ここで成功したら、店舗展開の可能性が広がります」

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最大15名収容の個室は、漢字の米を分解した八十八号室。

 「飲食店としての展開以外には、夏頃には、神戸で米粉パンの工場併設のお店の出店を予定しています。オリジナル玄米コーヒーなどの物販や、化粧品の開発、研究結果として、レシピ本の出版も計画中です」

 社名の由来は漢字の「田」。「お米をデザインする」が社命という株式会社ファイブスクエア。明確なビジョンがあり、幾つものアイディアが、実現に向けて同時進行で進んでいる。今後も、お米が持つ様々な可能性を、我々に.届けてくれそうだ。


■株式会社ファイブスクエア
住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通4-3-5 3F
TEL.078-955-2174

■イナズマ お米研究所
住所:兵庫県神戸市中央区雲井通6-1-15 三宮オーパ2 8F
TEL.078-862-9890
営業時間 11:00~23:00(LO.22:00)
定休日 オーパ2に準ずる

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