３月７日に田町店が、そして31日に中目黒店がオープンした「mEat Esola(ミートエソラ)」は、〝スパークリングワインと焼肉〟をコンセプトにした古民家ワインバル。 ワイン飲み放題のカジュアルイタリアン「ESOLA(エソラ)」や、エンタメ型焼肉レストラン「Wonder(ワンダー)」などを運営する株式会社ヴィクセス（渋谷区円山町）が始めた新業態だ。その名の通り、イタリアンの「ESOLA(エソラ)」に、焼肉の要素を融合させたお店といえる。

　肉は山形県産の霜降り黒毛和牛である「尾花沢和牛」をメインに提供。尾花沢和牛は厳しい冬の寒さから身を守るため上質な脂がつき、サシはきめ細かく口溶けがよい。尾花沢市の生産者が未経産のメス牛にこだわっていることもあり、柔らかく豊かな旨みが特徴だ。

「私どもは尾花沢市の牛舎を定期的に訪れ、種付け後の仔牛から生育状態をチェックしています。生産者と密にコミュニケーションをとり、卸を通さず直接仕入れることで、上質な黒毛和牛をリーズナブルな価格で提供させていただいております」と株式会社ヴィクセス取締役営業本部長の安田容行さんは語る。

　肉のおすすめメニューは、大葉にのせたウニを軽く焼いて肉のうえにのせていただく「トリュフ香るウニ巻き大トロ３秒炙り」。さらに極上のタン元を贅沢に使った「大判ねぎ上タン塩」、甘いタレと肉の旨みが絶妙な「すき焼き風サーロイン〜卵黄添え〜」、さっぱりした大葉おろしポン酢でいただく「山形尾花沢牛極み大トロース」なども人気だ。

　

「トリュフ香るウニ巻き大トロ３秒炙り」（1,500円、以下税別）

「大判ねぎ上タン塩」（1,000円）

「すき焼き風サーロイン〜卵黄添え〜」（1,000円）

　「適度に脂がのった尾花沢和牛をよりおいしく味わっていただくには何と合わせればよいのか。色々と悩んだすえ、当店では〝泡と焼肉〟をコンセプトに、スパークリングワインのメニューを充実させました。さっぱりした泡で、お口のなかの肉の脂を洗い流してもらうような感覚で楽しんでいただければと思います」

　ランブルスコなど肉にあう発泡性赤ワイン、ロゼや白のスパークリングワイン、さらにスパークリングワインを使ったカクテルなどを約30種類用意。日本酒のスパークリング「松竹梅白壁蔵『澪』」も置いている。

　「色々なワインを試し飲みしていただきたかったので、グラスはすべて500円、ボトルはすべて2,500円に統一しています。おかげさまでお客様からはとても好評です。色々な料理、様々なシーンに合わせて楽しんでいただけるよう、ワインは産地も幅広くそろえました」

　サイドメニューもオリジナリティーあるものがそろっている。なかでもアボカドとクリームチーズとキムチをあえた「名物アボクリキムチ」（600円）、黒毛和牛の赤身を使った「ローストユッケ」（1,200円）などが人気だ。冷菜やサラダ類も、キムチやナムル、韓国のりといった焼き肉店の定番メニューと、生ハムやチーズの盛りあわせ、カプレーゼなどイタリアンのメニューが混在しているのが楽しい。

他ではなかなか食べられない「名物アボクリキムチ」

　お店は古民家をリフォームしたもので、和の風情を生かしながらも、所々に洋風のインテリアを置き、無国籍的な独特な世界観をつくりあげている。またガラッと雰囲気が変わる２階の個室、ラグジュアリーな隠れ個室などに遊び心も感じられる。１階はカウンターと大きなテーブル、さらに隠れ個室をいれて16席分。個室をいれて38席の２階は天井が高く、パーティーや宴会などにも使いやすそうだ。

落ち着いた雰囲気の２階の内観

ガラッと雰囲気が変わる２階の個室

どこにあるかは秘密の隠れ個室

古民家をそのまま利用した外観

　客層は20代後半から30代半ばの女性が多く、客単価は5,000円ほど。中目黒は人気の焼き肉店やワインバルなど競合店も多いが、最後にあえてこの地を選んだ理由を聞いた。

　「焼肉店やワインバルが多いのは、それだけチャンスがあるからだと思います。また中目黒のお客様はセンスもよく、舌も肥えてらっしゃいます。そういう街だからこそ、そこでより多くの人に尾花沢和牛のおいしさを知っていただきたかったんです。他店と競争するというよりは、うちならではの個性を大切にしながら、ともに中目黒という地を盛り上げていきたいと思っています」

住所：東京都目黒区上目黒2-8-8

TEL:03-6303-0201

営業時間：17:00〜23:30（LO食事22:30、ドリンク23:00）

定休日：年末年始

住所：東京都港区芝5-12-7

TEL:03-6459-4201

営業時間：17:00〜23:30（LO食事22:30、ドリンク23:00）

定休日：年末年始、日曜日