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取材・執筆 : 西尾明彦 2017年3月29日
フレンチベースの料理を様々なフレーバーのオリーブオイルで味わう新感覚のカジュアルフレンチ、西日本初のオリーブオイル料理専門店 「A・Olio(ア・オーリオ)」が京都・先斗町に登場。食通の話題となっている。運営は京都市内に11店舗を展開する有限会社シーアンドディー(京都市中央区 代表取締役:中井 智護氏)。
女性に人気の「京の地場野菜と京湯葉を使った野菜のパフェ」(1000円)。中にはオリーブオイルで仕上げた野菜のムース入り。春は桜フレーバーオイルがアクセントになる。
「オリーブオイル料理専門店というと、アヒージョのような料理を想像されるかもしれませんが、そういうわけではありません。主役はフレンチベースの料理です。自家製オリーブオイルは、料理の味を決める薬味、調味料の役割。オリーブオイルで風味の変化を楽しんでいただくフレンチバルです」と店長の高楠典生氏は説明する。
料理のベースはフレンチだが、クラシカルなフランス料理に必須のバターは一切使わない。代わりにオリーブオイルを使用する。その分、胃もたれせず軽やかな味わいに仕上がるという。結果的にカロリーカットもでき、ヘルシー。デザートにもバターは使わない。
ハイチェアのカウンター席。テーブル席と個室と合計18席。
飾り棚には自家製オリーブオイルの数々。バージンオリーブオイルに、フルーツ、香草など、フレーバーをインフュージョンしたオリーブオイルに仕上げる。春なら桜やイチゴなど、季節ごとのフレーバーが楽しめる。
趣ある先斗町通内。1階は同系列の鴨料理京丹後や亀岡直送の野菜料理の「ヘルシー野菜と地酒 先斗町 佳粋」で、その2階が「ア・オーリオ」。両店12月15日同日オープンとなった。
「同じ料理でも、合わせるオリーブオイル次第で風味が変わるので面白いですよ。たとえば、カルパッチョに合わせるなら、レモンオイル、タイムなど香草オイル、燻製オイルなど。料理とオイルの組み合わせをぜひお楽しみください」
本日の鮮魚のカルパッチョ。和食の技法も取り入れ、時には熟成魚が登場することもある。
ディナータイムはメインが選べる「オーリオコース」(4000円)と、アラカルト料理も500円から。
月替わりの「オーリオコース」(4000円)の1例。
客層は女性が7割。残りが男女カップル。客単価は5000円。女性客が多いため、ドリンクはワインやカクテルが人気。グラスワインは600円~、ボトルワインは3000円~。シャンパンカクテルもよく出るという。
メインの一皿「牛フィレ肉のステーキ ポートワインソース」(2000円)。
土日祝はランチタイムも営業。「プリフィクスコース」(3000円)と「厳選BEEFステーキランチコース」(2000円)。
土日祝限定の「厳選BEEFステーキランチコース」(2000円)
店内奥のテーブル席。
完全個室は4名席×2卓。最大8名まで利用できる。
三条駅からは先斗町を南に下り、歌舞連場の先の東側。外国人観光客はターゲットにしておらず、静かな雰囲気。
ホテルレストラン出身のシェフ兼店長の高楠典生氏。
「月替わりのコース料理は、京野菜や地場野菜など、旬の食材がたっぷり食べられるのでお薦めです。料理とオリーブオイルの組み合わせで様々に風味が変わるのを、ぜひご堪能ください」。
フレンチベースの料理がシンプルな味わいなため、自家製フレーバーオイルの組み合わせ次第で、様々な香りや味わいの変化が楽しめるオリーブオイル料理専門店。響きとは裏腹にヘルシー志向で、女性を中心に更なる注目を集めることだろう。
■有限会社シーアンドディー
住所:京都府京都市中京区先斗町通三条下る2丁目若松町141-14
■オリーブオイル料理専門店 A・Olio(ア・オーリオ)
住所:京都府京都市中京区先斗町通三条下ル若松町137-3
TEL. 075-255-9988
営業時間 土日祝12:00~15:00(LO.14:00) 17:00~23:00(LO.22:00)
定休日:水曜
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