9割以上の方が注文する「3種水牛モッツァレラ盛り合わせ」（80g ・3500円）

左からスタンダードな味わいのクラシカ、藁で燻製にした濃厚なアッフミカータ、プーリア産モッツアレラチーズを生クリームで和えたストラッチャテッラ。ハーフサイズあり（1950円）。

　「オービカ モッツァレラバー」は世界に22店舗。うち国内4店舗目。海外はすべて直営だが、日本国内は株式会社ワンダーテーブルが展開している。

　「創業者はナポリ出身、寿司店で新鮮なネタを握って提供するのを見て、『新鮮なモッツァレラチーズを手軽に食べられるお店がなぜ無いのだろう』と思いついたそうです。日本もコンセプトは世界と同じです。業態による違いの方が大きいですね」と梅田店主任の小北将也氏は説明する。

梅田店主任の小北将也氏

　「リストランテ」は100席を超える大型店で、メニュー数も最多。六本木店と、海外でもミラノ、ロンドン、ロスアンゼルスのみ。「ピッツァクチーナ」は、70～100席程度、リストランテの人気メニューを中心に集めた業態で、店舗展開の中核。梅田店と横浜店がこれにあたる。「イルバレット」はテラス席を配置したカジュアルな業態で、日本では東京ミッドタウン店。

　「オービカ モッツァレラバー」の目玉は、イタリアから週3回、冷蔵で空輸するモッツァレラチーズ。それも、カンパーニュ産の水牛ミルクを原料に、職人が手ちぎりする伝統的な製法のもの。梅田店では4種類が楽しめる。

低温の状態では、本来の風味が味わえないため、18度の常温で提供する。

「機械でカットしたものと違い、手でちぎったものは、食感や弾力も楽しめます。水牛ミルクを使った本物のモッツァレラチーズの味わいは、味が濃厚なんです。ご提供しているモッツァレラチーズのクオリティは日本一だと思います」。

　そして、2大看板といえるピッツア。生地は、ピッツアの原型といわれている、古代ローマから伝わるピンサ。石臼で挽いたイタリア産小麦粉を使い、48時間の低温2段階熟成。

黒トリュフ、マッシュルームペースト、水牛モッツァレラの、豊かな香りと味わいの「タルトゥーフォ」（3500円）。モチっとした歯応え、軽やかな食感に。凝縮感のある旨み。

　生ハムやサラミ、ボローニャソーセージは、酸化や乾燥を避けるためにオーダー毎に厚さはミリ単位で調整してカット。他にも、モッツァレラチーズをふんだんに使った、イタリア北部の家庭料理ラザニア、仔牛のミラノ風カツレツなど、各地の伝統的なイタリア料理が並ぶ。

　ワインはすべてイタリア産。スパークリング5種類、赤15種類、白10種類。そして、珍しいイタリア産のクラフトビールが3種類。

珍しいイタリア産クラフトビール。「コレージ・インペル・アーレ・アンブラータ」、「コレージ・インペル・アーレ・ビオンダ」（各1500円）、「イル キオストロ・ゴールドアーレ」（1380円）

サイズの大きさに驚く「トラディショナルティラミス」（900円）。生クリームは使わないため、あっさりと食べられる。

　客層は30代～40代を中心とした女性が7割。客単価は昼2000円、夜5000円。コース料理は3800円から、ランチは1700円から。 ニンニク、タマネギ不使用のため、ビジネスマンのパワーランチ姿も。

　「出店時には、毎回、イタリアの本社から細かくチェックが入りましたが、今回は、ほとんどありませんでした。これまで3店舗で信頼関係を築いてきたからでしょう」

店内は72席。黒を基調とした店内やレイアウトは、モッツァレラチーズの白が映えることを重視して。

　同店が入居するハービスPLAZA ENTには、「バルバッコア」と「ロウリーズ・ザ・プライムリブ」という、ワンダーテーブルの人気業態が先に出店し、人気を集めている。要請を請けて3業態目の出店となった。

　立ち上がりに時間がかかるのではという予想の中、12月のオープン景気からクリスマス、年明けと好調をキープ。

天井が高く、高級感あるファサード。

「弊社にとって「オービカ モッツァレラバー」は今後伸ばしていきたいブランドです。関西初出店の梅田店は、今後の出店戦略のうえでも重要。これからが勝負ですね」。

　"ニッチ市場の開拓"を旗印に、差別化戦略を取り、ブルーオーシャンを切り開く同社。関西出店は4店舗目。今後の出店先計画を大きく左右するという「オービカ モッツァレラバー 梅田店」は、今後更に人気を集めそうだ。

住所：東京都新宿区西新宿3-20-2　東京オペラシティタワー22階

TEL. 03-3379-8050

住所：大阪府大阪市北区梅田2-2-22 ハービスPLAZA ENT5F

TEL. 06-4796-6411

営業時間　平日 11:00～15:00 (LO. 14:00) 土日祝は～ 16:00 (L.O. 15:00)　　17:00～23:00 (LO. 22:00)

定休日：不定休（館に準ずる）