フレンチ串揚げをコース仕立てで楽しめる日本初の業態「フレンチ串揚げ BEIGNET （ベニエ）」が2月6日にオープンした。同店と隣接して、フレンチおばんざいの立ち飲みバール「petit comptoir（プティ・コントワー）」もオープン。ウメシバエリアを盛り上げる。

フレンチ串10本＋5皿の「ベニエおすすめコース」（5000円）より。

　運営元は、「宮崎料理 万作」や表参道の「bar à vin PARTAGER （バール ア ヴァン パルタージェ）」など10業態13店舗を展開する株式会社The DINING。

　駅から徒歩5分ほど。界隈はオフィスビルや専門学校などが並ぶオフィス街。街の規模と比べて飲食店の絶対数が少ない。

「各線梅田駅から近い梅田・芝田エリアは、グランフロント大阪が5年前にオープンして以来、人の流れが変わりました。弊社のすぐ近くなのですが、飲食店は少なくて、どこも流行っています。これからもっと注目が集まりそうなエリアです」と、同社取締役の小田桐健太郎氏。

白を基調とした端正な「ベニエ」外観。

　業態開発力に定評あるThe DINING。今回新たに作り上げたのは、フランス料理の技法を駆使した、コース仕立ての創作フレンチ串揚げ専門店。

　料理は、「ベニエおすすめコース」（5000円）一本勝負。アミューズに始まり、オードブル、サラダ、串10本、〆、デセールと串以外にも5皿と充実。旬を大切にしており、内容は仕入れ次第で日々入れ替わる。

アミューズ「菊芋のスープ」

オードブル「ブリのスモーク 大根サラダ」

10串から「ロッシーニ　フォアグラとトリュフソース」

「白子 焦がしバターのソース」

菜の花と帆立のムース　泡ソースコキヤージュ

〆の「ミネストローネ風リゾーニ　エビオイル」。

「串はひと串ずつご提供して、お皿も一皿ずつ取り替えます。これだけの内容なので、5000円でも安いくらいだと思います」と、ストアマネージャーの岩本聖一氏。

大理石のカウンターは、すぐ前が揚げ場。ライブ感とともにコース料理が堪能できる。

コース料理の流れに合わせて「ペアリングコース」でワインが楽しめる。グラスワイン4杯3000円の「メニューA」と、6杯5000円の「メニューB」の2種類をご用意。

　「まずは泡、次は白、赤など、お客様のお好みに合わせてご提案します」

　ボトルワインは4000円から。ウォークインワインセラーには、フランス、イタリア、スペイン、ドイツ、チリなど、世界各国のワインが常時200種類並ぶ。

2基のフライヤーはドクターフライを採用。1秒間に5万回の振動で、衣がきめ細かくなり、油切れも良く、胃もたれしにくいという。

店内は、カウンター14席と、個室が2部屋。

6名個室。4名個室と連結すると、最大10名収容となる。正式オープン前から、早くも予約や問い合わせがあるという。

　そして、隣には、フレンチおばんざいの立ち飲みバール「petit comptoir（プティ・コントワー）」。両店はそれぞれ独立しており、入口も別。

ガラス張りの目立つ外観。こちらはお初天神裏参道の人気店「Le comptoir（ル・コントワー）」をカジュアルダウンした立ち飲み業態。16:00～26:00（LO.25:00）と、深夜まで流行りそうな気配。

料理は約30種類。カウンター上に並べられた大皿に盛られた、1皿300円からのフレンチ惣菜。

「エビとマカロニグラタン」（500円）。グラスワインは「飛鳥ワイン」など、300円から12種類。

フレンチ串焼きから「とりもも」（1本・400円）

「フォアグラのタルティーヌ」（1コ・900円）

臨場感あるカウンター席

こちらは丸テーブルのスタンディングエリア。

「梅田・芝田エリア、略して「ウメシバ」の再開発、街おこしプロジェクトと考えています。ここを起点に、周りを盛り上げたいですね。数年後、『ウメシバ』ということばが世間に浸透した時に、『そういえば、ウメシバの始まりは『ベニエ』と『プティ・コントワー』やったなあ』と言われるような、ランドマーク的な存在になれば嬉しいですね」。

住所：大阪府大阪市北区芝田2-2-13 日生ビル東館607B

TEL.06-6131-9595

住所：大阪府大阪市北区芝田2-5-6 ニュー共栄ビル 1F

TEL.06-6292-2626

営業時間 17:00～23:00（LO21：00）

定休日：日曜（17年3月末まで。4月以降は無休の予定）