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お店を知る

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2016年12月07日(水)15:43

大阪梅田で人気の日本酒専門店が、クラウドファンディングを使い京都に登場!「浅野日本酒店 KYOTO」(京都・京都駅/日本酒専門店・日本酒BAR)

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取材・執筆 : 西尾明彦 2016年12月7日

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 大阪・梅田で人気の「浅野日本酒店 UMEDA」から、2店舗目となる「浅野日本酒店 KYOTO」がクラウドファンディングを活用して1080万円を集め、7月15日、イオンモール京都にオープンした。150種類以上の日本酒が立ち飲み、試飲&購入できるとあって、さっそく日本酒ファンに人気となっている。

 以前から存在する、店内の一角で試飲ができる酒屋や、立ち飲みスペースを併設した酒屋。それを、現代風にスタイリッシュにブラッシュアップ。全国の酒蔵に足を運び、有名、無名問わず、店主が美味しいと思う日本酒を150種類以上揃えた。

 京都店のオープンにあたっては、クラウドファンディング「セキュリテ」を活用。259人から満額1080万円を集めた。運用益とは別に、特典として2店舗で利用できるお食事券・年5000円分が3回送られる。

 「日本酒ファンドを長年運営している『セキュリテ』は、日本酒ファンとの親和性が高い。お食事券も日々お使いになってもらっています。次に出店するときにも利用する予定です」と店主の浅野洋平氏。

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若い女性が1人でも気軽に入れるような、オープンで洗練されたデザイン。イオン側から出店要請があったのも人気の証。

 イオンの酒売り場に日本酒もあるが、品揃えが違うため、バッティングしないという。目的来店以外は女性が中心。自動車や自転車での来店や、お酒を飲めない人も多く、ノンアルコールの甘酒がよく売れるため、甘酒の飲み比べセットも用意した。

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12人程度が定員のスタンディングバーエリア。女性で満員のことも。

 同店のターゲットは20~30代の女性。

「若い女性が1人で立ち寄り、店内で日本酒を飲んで、気に入ったお酒を購入してもらえれば。家でも気軽に日本酒を飲んでもらえることが理想です。日本酒の美味しさ、楽しさを1人でも多くの方に知っていただきたいです」。

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品揃えは梅田店より多く150種類以上。上級者でも満足でき、ビギナーも楽しめるようなラインナップ。京都の日本酒も充実している。「おもたせ(手土産)」文化があるからか、贈り物、ラッピングサービスの需要も多い。

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レギュラー日本酒は45ml350円、90ml500円。一部プレミアム日本酒は45ml700円、90ml1000円。お燗向けの酒は、錫製のちろりで燗酒も楽しめる。

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「週替わり利き酒セット」(900円)。昼酒推奨のために16時までは酒肴付きで700円。この日はイベントに合わせて「越後鶴亀」の飲み比べ。店側にとっては客単価が上がり、お客様には安く色んな種類が飲め、双方にメリットがある。

 酒肴は200円から。「酒肴3種セット」(500円)も人気。店内で調理はせず、全国から取り寄せた日本酒に合う酒肴を皿に盛りつけて提供する。その分、スタッフはサービスに注力できる。

 スタッフは日本酒好きばかり。商品知識、提案力があり、英語が堪能な者もおり、外国人客対応も万全。

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取材日が偶然イベント開催日。この日来られていた新潟「越後鶴亀」の小林建夫社長。

 「イベントは準備が大変ですが、私たちスタッフも楽しいし、お客様も盛り上がります。蔵元とお客様の架け橋になれるよう、定期的に開催しています」。

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遠く離れた蔵元と直接話せる機会は、日本酒ファンには貴重。賑わいに吸い寄せられるように、店頭に次々とお客様が集まってくる。

 浅野氏のもう一つの願いは、日本酒が昼から飲まれる存在となること。

 「日本酒がもっと気軽に『昼飲み』されるよう使命感を持っています。5年後、10年後に、昼飲みの先駆者になっていたいですね(笑)」。

 求人で苦労する企業や店舗が多い中、求人媒体は一切使用せず、FBの告知だけでスタッフを集めている。時給は界隈の相場より高い1000円。

 「求人媒体で募集すると、望んでいる人材と違う人が多く、採用の精度が低いんです。FBを見て応募する人は、日本酒が好きで、弊社のことも理解した上で応募してくれます。定着率も高いですね」

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梅田店、京都店を行き来する店主の浅野洋平氏は株式会社ダスキン出身。「ミスタードーナツ」店長を経て、商品開発や店舗運営、人材教育に携わった。中小企業診断士の資格を持ち、現場力と理論を合わせたバランス派。

 店内飲食と販売の比率は、梅田店が6:4に対して、京都店は3:7。客単価は梅田店が約2500円、京都店は約2000円。梅田店は、梅田エリアの中心から少々離れるが、月売上はコンスタントに500万円以上。うち6割が飲食利用で、料理をしなくても300万円を売り上げる。

 「梅田店は安定しつつありますが、多店舗展開しているところと比べると、まだまだフォーマットとして弱い。もっと磨いていく必要があります。今後の出店は、難波や三宮など繁華街でしょう。むやみに規模を求めず、最速で年に1店舗くらいのペースで考えています」。

同店の特徴は有名、無名にかかわらず豊富な銘柄を揃え、実際に飲んで、美味しいものを購入できるという、これまで多くの酒販店が行っていなかったこと。近年、女性や若者が増えつつある日本酒ファンの裾野は更に開拓されていくだろう。


■株式会社浅野日本酒店
住所:大阪府大阪市北区太融寺町2-17
TEL. 06-6585-0963

■浅野日本酒店 KYOTO
住所:京都市南区西九条鳥居口町1番地 イオンモールKYOTO Sakura館1F
TEL. 075-748-6641
営業時間:10:00~21:00
年中無休

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