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取材・執筆 : 関川隆 2016年12月5日
新宿駅西口から歩いてすぐ。思い出横丁の入口という抜群の立地に9月にオープンした「新宿思ひ出酒場 えんなすび」。大門・浜松町や新橋など都内に5店舗を展開する株式会社zans(東京都台東区東上野 代表:水谷大輔氏)が運営する大衆居酒屋だ。
料理は焼き鳥とおでん、鶏料理がメインだが、前菜や一品料理、手作りソーセージや真鯛を使った料理、ステーキ、ひつまぶしなどのご飯ものと、とにかくメニューが豊富だ。
おでんは盛り合わせ5種が780円(以下、全て税別)で単品でも注文可
目玉メニューは、鶏を厨房でさばき、半身をそのまますべて使った「えんなすび特製塩唐揚げ」(780円)。色んな部位が楽しめ、ボリュームも満点だ。塩、ネギ油淋、チリマヨ、胡椒、甘口タレの5種類の味から選べる「もも肉の唐揚げ」(580円)や「手羽先唐揚げ」(480円)なども人気がある。
3〜4人のグループで楽しめる「えんなすび特製塩唐揚げ」
「料理は奇をてらわず、素材の良さをシンプルに味わってもらいたいと考えています」と語るのは、店長の石川隆一さん。
店内のマシーンでつくる長いウインナーを鉄板で焼く「ぐるぐる鶏の生ウインナー」(880円)や、鯛のすり身を練って蒸してつくる「自家製ちくわさび」(580円)など、手作りにもこだわっている。とくに大葉とショウガをまぜたつくねのような和風テイストのウインナーはこの店の自慢。ちなみに外国人に一番人気があるのは「ひつまぶし」(780円)だという。
店内のマシーンでつくる手作りウインナー
「うちはとにかく色んなお客さんに楽しんでいただきたいたので、要望があればメニューはいくらでも増やします」
石川さんが言うように、ドリンクは何と200種類以上を用意。炭酸の強いド炭酸サワーや、味を徹底的に追求したこだわりのビール「マスターズドリーム」(680円)なども置いている。またラムネやアセロラジュース、メロンソーダなど、レトロな瓶に入った飲料で割って飲む「瓶サワー」(398円)も楽しい。おすすめ料理をリーズナブルに楽しめる飲み放題コースは2時間で2,980円、3,500円、3,980円の3種を用意している。
昔ながらの瓶の飲み物で焼酎を割って楽しむ「瓶サワー」
店舗面積は30坪弱で80席。カウンターにテーブル席、さらに掘りごたつの座敷を含む個室が二つある。狭く窮屈なお店が多い思い出横丁において、長時間ゆっくりと落ち着いて楽しめる店だ。
「思い出横丁の店は3時頃からオープンし、はしごをする人が多いのが特徴です。うちも半分くらいのお客様はほろ酔い加減でいらっしゃいます。横丁は特殊なエリアなのか、
オープン当初は夜の7時から9時にお客様が少ないことに驚きました」
最近は、昭和の雰囲気を感じさせる横丁の飲み屋街は女性に人気がある。この店もお客様の半分は女性だという。安心して入れる雰囲気もその理由だろう。思い出横丁は海外のガイドブックでもよく紹介されているため、外国人客も多い。
「海外のお客様にも安心して楽しんでもらえる様に英語と中国語のメニューを用意しました。これまで私どもは裏通りの店が多かったのですが、この度、ご縁があって新宿の一等地に出店させていただきました。まだ様子をみている部分もありますが、料理や飲み物の質を大切にしながら、あせらずじっくりやっていきたいです」
最後に、この店の魅力がもう一つある。奥の席の大きな窓からは、JRの線路と行き交う電車が目の前に広がり、歌舞伎町のネオン街の眺めが楽しめる。まるでオープンテラスのようで、外国人にも受けそうだ。
歌舞伎町方面の夜景を楽しめる奥の席
■ 新宿思ひ出酒場 えんなすび
住所:東京都新宿区西新宿1-2-1-3F
TEL.03-6279-0402
営業時間:17:00〜翌5:00(LO4:00、ドリンクLO4:30)
定休日:なし
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