お店を知る
1串150円からの創作フレンチ串を目玉に、本場仕込みのフレンチと、グラスワインは350円から約20種類と豊富なワインが楽しめる「ポポンペット・ラスール」。7月27日にオープンするや話題を集め、早くも1日3~4回転する人気店となった。
同店は梅田・お初天神にあるワイン居酒屋「ポポンペット」大阪駅前第1ビルの立ち飲みワインバー「立ちぶどう千本」の姉妹店にあたる。
阪急梅田駅からは徒歩3分、梅田楽天地ビルという好立地。
店を率いるのは、フレンチ一筋40年以上のシェフ、長澤敏氏。15歳で料理の道に進み、19歳で単身渡仏。4年間フランスで修行後はパリのビストロやレストランに勤める。帰国後はオーナーシェフとして18年間腕をふるった。その後ニュージーランドへ渡り、4年間トップシェフとして活躍。長澤氏の働きにより、同国のベストレストランにも選ばれている。
2年前に帰国し、縁あって飲食店を5店舗展開する株式会社エフに。統括として「バルマル・エスパーニャ 法善寺店」、「お好み焼き 京ちゃばな 道頓堀店」、「クレープリーカフェ 京都シャンデレール」のFC3店舗を含め全店を任されている。本場仕込みのフレンチの技術を後進の社員シェフたちに伝え、スタッフ育成にも務めている。
統括シェフの長澤敏氏。食育インストラクター(1級)として教壇に立つ機会もあるという。
「ポポンペット・ラスール」の料理は、本場仕込みのフランス料理がベースの、すべて長澤氏によるレシピ。1本150円からの創作フレンチ串は、フレンチの一皿をよりカジュアルに食べられるよう、小ポーションの串料理に落とし込んだもの。使用するソースはメインディッシュと同じ。
数量限定の「牛フィレ肉とフォアグラのロッシーニ」(1480円)
気軽な店でも、ソースやブイヨンまで手作り。豊富なデザートワインに合うドルチェも人気という。季節ごとに旬のメニューを採り入れ、冬メニューではエゾ鹿などジビエも登場する。
「エゾ鹿のステーキ ポワブラードソース」(980円)
「以前、フレンチおでんの『紅白』さん(現在はルクア大阪に移転)が営業していた場所なので、お店が変わったことに気付かず、前のイメージで来られる方もおられます。とりあえず一皿食べていただければ、2皿、3皿とご注文いただき、リピーターになる方も多いですね」と長澤氏。
ワインは、グラス350円から常時約20種類。ボトルは2200円から約60種類。ベテランのシニアソムリエ、太田和宏氏が、長澤氏の料理を味見した上で、ワインをセレクトしている。そのため、料理と合うワインが揃っているのが特徴。
料理、ワインともにリーズナブルなため、1人2~3杯飲んで、3皿ほど食べても客単価2000円を切るが、日々3~4回転と、回転数でカバーする。
「人参のムース ウニとコンソメジュレ」(480円)
ムースは、ニンジンの甘みが引き出されるまでじっくり煮込んだもので、砂糖や出汁など調味料は足さず、素材の甘味のみ。コンソメジュレの旨味、ウニの濃厚な旨味とうまく調和させたもの。
メインディッシュから「鳥もも肉とポテトのコンフィ」(680円)
毎日20時まではハッピーアワー。シャンパン含むスパークリングワインがグラス200円引き。土日祝は朝11時から営業。昼飲み限定で、元から値ごろ感があるボトルワインが20%引きになり、昼飲み客に好評という。
店内はカウンター12席とテーブル2名席が3卓。テラスの立ち席、4名席×3卓と合わせて30席。
気軽にワインと本格料理が楽しめる「ポポンペット・ラスール」はバルというよりは、フレンチ&ワイン食堂とでも言うべきか。梅田駅近くで、立ち飲み価格で高クオリティーなフランス料理とワインが堪能できるとあっては、人気になるのは必然だろう。
■株式会社エフ
住所:兵庫県西宮市松風町2−3−303
TEL.0798−74−8250
■ポポンペット・ラスール
住所:大阪府大阪市北区角田町5-1 梅田楽天地ビル1F
TEL. 06-6311-0570
営業時間:平日17:00~24:00、土日祝 11:00~24:00
無休
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