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お店を知る

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2016年11月25日(金)16:54

ビッグベリー大林氏監修の餃子バルが激戦区にFC出店で話題沸騰!「アガリコ餃子楼 新橋店」(東京・新橋/餃子バル)

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取材・執筆 : 中山秀明 2016年11月25日

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 「オリエンタルビストロ アガリコ」といえば、グローバルダイニング出身の大林芳彰社長率いる「株式会社BigBelly」(東京都豊島区)が手がける繁盛店だが、料理人畑である同氏はメニュー開発にも長けており名プロデューサーとしても知られる。そのひとつがパクチー専門店の「パクチーファン」であるが、同店運営元の「株式会社 Five10」(東京都港区・代表取締役:佐々木 浩氏)が新業態として、今度は派生ブランド「アガリコ餃子楼」の新橋店をオープンさせた。

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場所はマッカーサー通りに近い烏森口側エリアで、元はラーメン店だった。軒下には立ち飲みのスペースがあり、狭小スペースながら空間をうまく活用している。

 「アガリコ餃子楼」は、Big Bellyが2014年5月に同社7店舗目として北千住にオープンしたオリジナル業態。しばらく餃子楼としての出店はなかったが、2016年10月6日にFC1号店となる千葉店が開業(別法人が運営)し、10月19日にこのFC2号店・新橋店がオープンした。北千住店の立ち上げ自体がBig Belly社の独立支援システムから生まれたものであり、また北千住店は4坪8畳という超狭小物件でもある。スペースをはじめ、規模に制限がある中で、ポテンシャルを最大限に活かせる業態が餃子バルであるということを大林氏自身が模索し、繁盛ブランドへと導いたのが餃子楼なのだ。

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新橋店も狭小で、規模は5坪。とはいえカウンターが7席、壁側のスタンディングスペースが約3名分、そして外は約8名分のスペースが確保されている。

 佐々木氏と大林氏の出会いは「パクチーファン」の立ち上げ時(2014年10月)までさかのぼる。長年、上野~新橋エリアを中心に飲食店のプロデュースや運営を担っていた佐々木氏は、個人的な趣味としてパクチー専門店の構想を練っていた。そして大林氏も、「パクチーは絶対流行る!」と確信していたひとりである。そんなある日、知人の紹介で知り合った両者は当然の如くひと晩で意気投合。すぐにアイデアが固まり、出店へと進んだという。

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パクチーファン新橋店。こちらも西新橋にある。

 とはいえ、新橋周辺の物件を含むエリア情報に精通した佐々木氏は、次なる機会もうかがっていた。日本屈指の外食激戦区である新橋は、物件の獲得も困難を極める。その中で当地を確保するや否や、この規模に合う業態は何かを考察し大林氏にも相談。すると狭小地に合った餃子楼のFCの話となり、今回の出店に至ったというわけである。

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アガリコ餃子楼の看板メニューである「手作り餃子」(378円)。下味がしっかりついており、そのままでも酒に負けないインパクト大のおいしさがある。ゴマダレが付いてくるのも特長だ。

 メニューにも触れていこう。料理もドリンクも、基本的にはこれまでの餃子楼と一緒だ。大林氏が開発したレシピをもとに、酒が進む餃子(「焼」、「蒸」、「汁」と餃子・点心だけで約10品)を中心とした手作りの点心バルだ。ただ、新橋は餃子×酒業態も人気店がひしめくエリアである。今後さらに差別化を図れるよう、餃子もほかのアラカルトも独自性を出していきたいという。

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「石鍋マーボードーフ」(864円)。花椒が刺激的な本場四川タイプで、香り高い。+150円でおこげをトッピングできる。

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「四川風 よだれ鶏」(486円)。ひと切れが大きく、食べごたえ抜群の冷菜。このほか、同店には270円と486円、2種類の小皿料理がTAPASとして計10品以上用意されており、さらに「一品」、「菜」、「麺飯」、「デザート」と餃子以外にもラインナップは多彩だ。

 一方のドリンクは、生ビールがサントリーのモルツで421円、角ハイボールも421円と定番がそろっているがイチオシはオリジナルのカップワインだ。これはワンカップの容器に入った180mlのワインになっており、山梨・勝沼の契約ワイナリーより直送している特注もので540円。スパークリングはカップではないがグラス540円からあり、そのほかボトルは2700円から用意されている。

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「アガリコ ブラン 白」と「アガリコ ロッソ 赤」。どちらも同店の餃子に合う味わいだ。

 佐々木氏は語る。「『パクチーファン』は9割が女性で、こちらは現状7:3の男女比ですね。外国人のお客様がいらっしゃったり、23:00以降は同業の方が利用してくださったり、また虎ノ門にお勤めの方に足を運んでいただくなど、激戦区であるもののこの地ならではの利点もあり、手ごたえを感じています。今後の構想もおぼろげにはありますが、僕は物件が決まるまで中身を考えるべきではないと思っていますので、場所とハコが決まり次第ですね。この辺のドミナントで、何かしら面白いお店を作れたらと常に考えています」

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店長の及川卓氏。約4年間銀座のふぐ料理店で腕を振るっていたが、今年の4月に「パクチーファン」のキッチンに転職。「アガリコ餃子楼 新橋店」の立ち上げとともに店長となった。「餃子のほか、チャーシューグリルやチャーシューチャーハンもおススメです!」(及川店長)

 餃子居酒屋、もしくは餃子バルはトレンドのジャンルなだけに各社の出店攻勢も激しい。飲食街のメッカ・新橋であればその熱はより高く、凌ぎを削ることは必至であろう。ただその中にあって「アガリコ餃子楼 新橋店」は、烏森口エリアの奥であるものの路面店という絶妙な立地が秀逸で、また狭小ながらスペースを最大限に生かした規模間が絶妙だ。メニューも普通の餃子バルではなくエッジの効いた内容になっており、どれをとってもハズれのない構成はお見事。北千住で人気を誇った同ブランドが、新橋という激戦区ではどのような展開を見せるのか。今後の拡大を含め、目が離せない存在である。

■アガリコ餃子楼 新橋店
住所:東京都港区新橋4-11-5
TEL. 03-6509-2977
営業時間:17:00~翌3:00(L.O.2:00)
定休日:日祝

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