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お店を知る

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2016年9月26日(月)16:34

ワインとともに藁焼きや牛すじ煮込みが楽しめる、お茶目で遊び心あふれる洋風居酒屋「イザカヤミドリ」(神奈川・元住吉/居酒屋)

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取材・執筆 : 関川隆 2016年9月26日

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 元住吉駅から徒歩2分ほどの場所に、5月16日にオープンした「イザカヤミドリ」。オープンテラスに酒樽が置かれた雰囲気は、居酒屋というよりバルといった感じだ。コンクリの壁に木のカンターやイスを配し、天井からエジソン電球というかわいらしい電球がぶらさがる店内は、ほどよい具合におしゃれ。アップテンポの音楽が流れ、緑のユニフォームを来た元気でフレンドリーなスタッフが迎えてくれる。

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自慢の一品「牛すじ煮込み」と緑茶サワーの「チャンペン」

 「目指したのは、どこの街にもないおしゃれでかわいいつくりのワイン居酒屋。それでいて敷居は低く、誰でも気軽に入れてワイワイ楽しめるお店にしたいと思いました。今のところお客様の7、8割は女性で、ママ友の会などにもよく使っていただいています」と店主の〝マーボー〟こと太田将啓さんは語る。

 お店の広さは20坪ほど。テラスをいれて全48席のほどよい大きさだ。調理風景を間近で見られるカウンター、ゆったりくつろげるテーブル席、開放感あるテラス席、樽をテーブル替わりにしたスタンディングなど、思い思いのスタイルで楽しめる。

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片面がソファーになったテーブル席。ほど良いおしゃれ感で居心地がいい

 店一番の人気料理は稲藁を焼いて香りをつけた「藁焼き」だ。鰹の塩たたきといった感じの「鰹の藁焼き」(680円、以下すべて税別)、一晩寝かせた「熟成鶏もも」(680円)、地鶏の胸肉のレアをトリュフマヨネーズでいただく「大山鶏のおっぱい」(600円)、さらに「牛ハラミ藁ステーキ」の4種を用意。カウンター内の厨房で調理する際には炎が高くあがり、なかなかの迫力だ。

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炎と煙が高くあがり、調理シーンも楽しい「藁焼き」

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藁の香ばしさと鰹の風味がマッチした「鰹の藁焼き」

 「藁のスモーキーな香りが白ワインやスパークリングワインとすごく合うので、ぜひお試しください。ちなみに鰹の仕入れは独自にルートを開拓して、高知の宿毛漁港から直接送ってもらっています。一緒にほかの魚も送ってもらっているので、実はお刺身(2人前3点盛り980円)もおすすめです」

 藁焼きとともに、たいていのお客様が頼むのが「牛すじ煮込み」(680円)。牛すじがトロリととろけるシチューのような一品で、ガーリックトーストもついてくる。入ってすぐのカウンターの上に鍋があり、毎日、継ぎ足してつくっているという。

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お店とともに熟成されていく人気メニューの「牛すじ煮込み」

 「黒板に『113日目』などと継ぎ足した日にちを書いているので、日にちが増えるとともに味がどう変化していくのかを楽しみにされているお客様もいます。このままずっと継ぎ足し続けて10年を目指しています」

 飲み物のメインはワインとスパークリングワイン、そしてサングリア。なかでも面白いのが赤、白、緑、金の4種を用意した「がぶ飲みスパークリング!?」(500円)だ。〝金〟がラガービールというのはご愛嬌だが、〝緑〟が何なのかはお店でご確認を。

 もう一つ飲み物で気になるのが「チャンペン」(400円)。こちらはワイングラスにお茶パック、焼酎、ソーダをいれた緑茶サワーで、飲み終わると250円でソーダと焼酎だけ追加で頼める。お茶パックが出なくなるまで、何度でも割安で飲めるというわけだ。そのほか、緑茶割りは「店主の愛した緑ちゃん」(400円)、ミントやライムをいれた緑色のサングリアは「緑サン」(500円)といった具合に、メニュー名にも遊び心がある。
 
 「うちの飲み物のなかには〝緑〟〝緑サン〟〝緑ちゃん〟の3種があって、〝みどり〟というお客様にはそのうちの一つをプレゼントします。メニュー名では遊んでいて、あえて詳しい説明をいれなかったりしています。お客様に何だろうって面白がっていただいたり、尋ねてもらったり、会話のきっかけになればうれしいです」

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さすがに緑がよく似合う、店主の〝マーボー〟こと太田将啓さん

 ちなみにこのお店、ショップカードやポスターはもちろん、お通しもグリーンサラダとミドリにこだわっている。そもそもなぜ「ミドリ」なのか?
 「単に僕が昔から買っているものに緑色のものが多かっただけで、深い意味はありません(笑)。次、お店をだすとしたら〝キミドリ〟や〝アカ〟もいいかな」
 こんなお茶目で遊び心ある店主の存在こそ、この店の一番の売りかもしれない。 

■ イザカヤミドリ
住所:神奈川県川崎市中原区木月1-23-13 ドゥーンフォルト1F
TEL:044-872-8487
営業時間:17:00〜24:00
定休日:不定休

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