「ブラザーズカフェ」、リゾートキッチン「ロイヤルハワイアン」、こだわりコーヒーショップ「ブラザーズカフェテリア」が人気の株式会社IBQLO（イブクロ　代表取締役：嵜本晃次氏）が、初の焼肉店「裏なんば焼肉 富士晃（ふじあき）」を、大阪有数の人気飲食エリア、裏なんばに12月23日にオープンした。同社にとって5店舗目となる。

使用するのは、子牛登記されたA4～A5ランクの黒毛和牛や神戸ビーフ。

　株式会社ドロキア・オラシイタにて「焼きたてチーズタルト専門店PABLO」などを成功に導いた嵜本晃次氏は、自身の理想の実現に向けて独立。14年7月に株式会社IBQLOを設立した。

　「これまで、パンケーキ専門店など、専門店の展開でしたが、"食のエンターテイメント"の実現に向けて、スタッフと共に自由に夢を描ける"総合フードビジネス事業"を立ち上げました。その第1号店が、大の肉好きでもある代表がずっとやりたかった"お客様に楽しんでもらうための焼肉店"です」と、店長の伊藤氏。

　扱う牛肉は、子牛登記されたA4～A5ランクの黒毛和牛や神戸ビーフ。通常の焼肉として提供する以外に、外国人客向けに、ステーキでも提供している。コース料理は5000円から2種類。

A4～A5ランクの黒毛和牛

近江牛のホルモンも人気メニュー。

　株式会社IBQLO 課長で、同店を率いる大塚悠一氏は、海外経験も豊富で英語も堪能な料理人。5か国語が話せるアルゼンチン人スタッフもいる。

　「アジアを中心に、外国人の方も毎日2組は来られます。注文の仕方も分からない方に、英語など、外国語で説明ができるのは強みになりますね」と大塚氏。

カウンター上部には、その日メインで使われる和牛の個体情報が掲示されている。

　韓国料理も大塚氏の得意ジャンル。牛骨から炊くテールスープなど本格派で、器も韓国で一式揃えた。お米は山形産の新品種で、人気沸騰間近という「山形95号」を使用している。焼肉の薬味は7種類。日本酒はワイングラスで提供するなど、随所にこだわりがある。

「ビビンバ」

「韓国キムチ冷奴」

　日本酒は、利き酒師がセレクトした焼肉に合う銘柄が、有名無名を問わず約10種類。ワイン業者から直接仕入れるワインは赤・白・泡が9種類揃う。

「ロ万」や「蝉」など、焼肉との相性で選んだ通好みの日本酒が並ぶ。

　同店の最大の特徴は、毎夜20時頃、22時頃の2回、オークション形式で行われる肉のセリ。A4～A5ランクの黒毛和牛や神戸ビーフが200ｇ100円からという、赤字覚悟のサービス。その日の仕入れにより、肉の種類や部位など、内容は日替わりで、ビールなどドリンクがセリの対象になることも。

　本物のセリで使うような帽子など小道具も用意。エンタテインメント性あるお客様参加型のイベントで盛り上げる。

 

セリに出品された佐賀県産黒毛和牛ヘレ200g。

店内はカウンター7席や掘りごたつのテーブル席など33席。カウンターでは一人焼肉もOK。

近年人気で、人通りが大幅に増えた裏なんばの路地立地。夏季は立ち席が用意される。

　客単価は5000円から、7000～8000円程度。30～40代を中心に、近隣の老夫婦や外国人客まで幅広い。

インパクトある肉のショーケースは外国人の反応が特に良く、格好の撮影スポットに。

　1月11日からはランチ営業も開始した。ランチの目玉は、ユッケのようなレアハンバーグをベレット（焼き石）で自分の好みの焼き加減で食べられる「まるでユッケな爆弾ハンバーグ」。ほか黒毛和牛200ｇの「溢れる溺れるステーキ丼」（2500円）など4種類。

子牛登記の黒毛和牛100％使用した「まるでユッケな爆弾ハンバーグ」（単品880円～／サラダ・ライス・味噌汁付1180円～）

　これまで女性人気の専門業態を展開してきた株式会社IBQLOによる、総合フードビジネス本格参入。焼肉業態を皮切りに、既に次の構想も決まりつつあるという。展開が早く、次々とヒットを生み出す同社の新たな展開に、注目が集まりそうだ。

■株式会社IBQLO（イブクロ）

住所：大阪府‎大阪市浪速区難波中3-16-5

TEL.06-6632-1296

■裏なんば焼肉 富士晃（ふじあき）

住所：大阪府‎大阪市中央区難波千日前12-15

TEL.06-6646-1296