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お店を知る

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2015年11月11日(水)13:39

希少な「みなせ牛」で"肉族"のハートをわしづかみ! 肉本来の旨みをとことん味わえる「Carne Tribe」 (東京・門前仲町/肉バル)

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取材・執筆 : 石村紀子 2015年10月21日取材

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 9月16日、東京の下町、門前仲町に美味い肉を食べさせてくれる店が誕生した。店名が、"肉族"という意味の「Carne Tribe(カルネトライブ)」だ。その店名が示す通り、牛・豚・鶏・羊など、その肉本来の旨みを活かした調理法で提供してくれる店として、肉好きの間ではすでに話題となっている。
 
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コンクリートの壁に落ち着いた木目と黒を基調にしたスタイリッシュな店内。丸テーブルはカップルに、ソファー席は家族連れやグループでの飲み会になど、さまざまなシチュエーションで使える空間となっている。

 「気軽に肉とワインを楽しんでいただきたい。それがこの店のコンセプトです」と語るのは、この店の店長、黒島 努氏。アサヒビールアネックス(現・アサヒビールフードクリエイト)から六本木の「CLUB HOUSE」を経て、高校時代からの友人であるシェフの古藤 輝氏とともにこの店を開いた。

 「CLUB HOUSE」でも古藤と一緒に働いていたんです。メニュー開発や店の経営など、すべてふたりでやっていたようなものです。実は「CLUB HOUSE」を始めるときから、"いつか自分たちで店を持とう"という話はしていたんですよ。目標は30歳だったんですが、2年オーバーしてしまいました(笑)」(黒島氏)

 当初、場所は渋谷、恵比寿、青山などで検討していたというが、「もっと自分たちらしさが出せる街で」との思いから、黒島氏の地元である門前仲町に出店を決めたのだという。

 「門前仲町は働きに来ている人も多いですが、何世代にも渡って住んでいる人も多い街なので、平日も休日も人が減らないのが魅力ですね。それと、他の地域に比べて情報が広まるのが早い気がします。まったく宣伝していなかったのに、オープン直後からわりとお客様に入っていただけて。口コミなんでしょうか?人と人とのつながりが濃い下町ならでは、かもしれません」

 家庭的な大衆酒場が多く点在する門前仲町で、肉とワインを日常使いで気軽に楽しめるおしゃれな店は少ない。「こんな店を待っていた」という声も多く、オープン以来、サラリーマン同士やお子様連れのママ友たち、祖母、娘夫婦、孫など三世代で団欒を楽しむファミリーなど、老若男女問わず、あらゆる層の人たちが店を訪れているという。

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古藤氏が下絵を描いたというお店のロゴ。仕上げたのは同じく高校の同級生だという。イタリア語でCarne=肉、英語でTribe=民族という意味だ。

 この店の料理のおすすめは、とにかく肉! 素材本来の味を活かす調理法と味付けで、肉の美味しさをとことん堪能させてくれるメニューが揃っている。

 ぜひとも味わいたいのは、秋田県産黒毛和牛のブランド牛「みなせ牛」だ。栗駒山麓の麓、皆瀬の地で大切に育てられた希少な牛は生産量が非常に少なく、ほとんどが地元で消費されてしまうため、東京で扱っているのはこの店くらいではないだろうか?
 
 「みなせ牛は、あっさりしているのに深みがあって、噛めば噛むほど肉らしい味がする肉なんです。A4ランクでも他の牛のA5ランクに匹敵するほど肉質がよく、非常に食べ応えがあるのが特徴です。この素晴らしい肉の味をストレートに味わっていただくため、あまりいじらず、グリルもしくはカツレツでご提供しています」(古藤氏)

 提供されるみなせ牛はA5もしくはA4ランクのもの。ステーキとカツレツ、どちらも200gで1980円(いずれも税抜。以下同)だ。「もっと少量でいろんな種類を食べたいという場合は、リクエストしていただければ、できる限りご要望にお応えします」と黒島氏。

 ちなみに、日によって提供できる部位が異なるため、価格は変動するそう(もも・カルビは1980円、ランプ・イチボは2480円、サーロイン・リブロースは3980円(以上すべて200g)、フィレ(100g)は2480円だ。いずれの部位もステーキかカツレツかを選べる)

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見た目からも肉質の良さを感じさせる「みなせ牛」。これはもも肉。絶妙なピンク色が柔らかさを物語る。素材の味を感じるためにもシンプルに塩、もしくはわさび醤油でいただこう。

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「みなせ牛のタタキとパクチーのサラダ」(1200円)。パクチーの強さに負けないほど味わい深いみなせ牛のタタキとパクチーがが絶妙なハーモニーを奏でる。相乗効果で美味しさ倍増と人気の一品。

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ステーキが焼きあがるまでにワインとともに味わいたい「Carne Tribe盛り」(1480円)。プロシュート、ポークリエット、厚切りベーコンなど数種類が盛られた肉好きにはたまらない一皿だ。

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忘れてはならないのが「黒毛和牛のハンバーグ(250g)」(1680円)。中がまだ生の状態でテーブルに運ばれ、熱々の鉄板で各自、好みの焼き加減に調節できるように提供される。極粗挽きだからこそ感じられる圧倒的な肉感は、一度食べたらやみつきだ。ちなみにこちらはランチでも提供している(ランチでは160g、スープ・サラダ・ライス付きで1000円。ダブルの場合は1780円)。

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ランチは4種類。いずれもスープ・サラダ・ライス付きでリーズナブル。

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〆に頼んでこれが出てきたら驚くであろう、「土鍋ご飯"炊きたてあきたこまち"」(1人前800円、2人前から)は、なんと「和牛すね肉のしぐれ」「和牛たたき」「和牛入り薫カレー」と3種のおかずがついてくる太っ腹な一品。牛肉のポテンシャルを多角的に表現した、日本人の舌を唸らせる逸品だ。

 「うちは肉バルですから、肉と一緒にぜひ味わっていただきたいのはワインです」と黒島氏。特に国産ワインに力を入れているという。

 「難しいうんちくを語ったり、外国の高いワインを背伸びして飲んだりするより、もっと気軽にワインを楽しんでいただきたいと思うんです。最近はこだわりをもって作られた美味しい国産ワインがいろいろ登場しています。そうしたワインがあることも知っていただきたいですし、頑張っている国内の生産者さんたちを応援したいという気持ちもあります。これから時間のあるときはできるだけワイナリーを訪れ、造り手の想いを実際にお聞きして、お客様にお届けできたらと思っています」(黒島氏)

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11/3に解禁となった「山梨ヌーヴォー2015」など珍しいワインも。グラスワインはすべて国産もので白・赤それぞれ3種類を用意。

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最初の1杯におすすめなのが、爽やかな樽生スパークリング・ワイン®(グラス 580円、 カラフェ(500ml)2200円)。赤と白がある。こちらはイタリア産。

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樽から直接注がれる樽生スパークリング・ワイン®。厳しく管理されたドラフトワイン・システム®を使用しているため、現地での味わいをそのまま味わうことができる。

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スッキリとした口当たりのハイボールもおすすめ。冷凍庫でキンキンに冷やしたブラックニッカを使用し、グレープフルーツの皮で香りをつけている。肉のお伴としてはもちろん、お口直しとしても最高!

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店内に置かれたウォークインのワインセラーには、メニューにないワインも。「ご自由にお好みの1本を選んでください」(黒島氏)

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黒島努氏(左)と古藤輝氏(右)。高校野球で同じ釜の飯を食ったふたりのチームワークは鉄壁だ。

 今後は、門前仲町を中心に肉のドミナント展開をしていく予定だという。
「肉を扱うという点はぶれずに、業態はいろいろなものを考えています。この街に肉が大好きな人を増やしたい。その想いから"肉族"という名前をつけたのですから(笑)。まずは2~3店舗を目標に頑張ります」(黒島氏)

 肉族増殖の野望はまだ始まったばかり。いつか「肉の激戦区といえば門仲!」といわれる時代がくるかもしれない。肉好きと自称するなら、足を伸ばして味わいに行くべきお店だ。

■Carne Tribe(カルネトライブ)
東京都江東区門前仲町1-9-7 LINKS仲町1F
TEL:03-6458-5856


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