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取材・執筆 : 西尾明彦 2015年10月20日
大阪一敷居の低いワインバーを標榜し、ワインファンから人気のラブワイン(luv wine)の最新店、堺筋本町店が、9月16日にオープンした。「天満本店」「四ツ橋店」「なんば座裏店」「ハナレ扇町」に続く5店舗目となる。堺筋本町という初のオフィス街立地。
ワインは8種類。毎週火曜日がワイン入れ替え日で、前週残ったグラスワインは10%OFFのディスカウント価格になる。
1号店「ラブワイン天満本店」のオープンは、天満市場界隈が飲食店激戦区になる前の2006年。ボトルワイン定価+1000円で、グラスワインもボトルの5分の1程度と割安、高級ワインもお手頃価格で飲めると、連日満員の人気店となった。
ラブワインの特徴は、ワインは毎週入れ替え制のシステム。週替わりで国別、テーマ別のワインが入れ替わる。
「堺筋店は、以前営業していた梅田店の移転オープンにあたります。ワインは、梅田店と同じく、月ごとのテーマに沿った週替わりで、たとえば10月は『料理とワインのマリアージュ月間』です。場所柄、他店よりも少しリーズナブルなワインを揃えています」と、Luv wine 堺筋店・難波店オーナーで、堺筋本町店の店長も務める東口正義氏。Luv wine創業オーナー東口浩二氏の弟でもある。
ワインは毎週8種類。ボトル2000円台~6000円台、グラスは400円台~1000円台前半まで。フードメニューは、各店自由。堺筋本店は、豊富なチーズに、タパスやアヒージョなどバール的メニュー、主力の肉料理まで約30種類。
看板料理10グラム80円の「和牛赤身の塊肉ステーキ」(100グラム~)。
「骨付き鶏もも肉のコンフィのグリル」(780円)
「厚切り!ベーコンエッグ」(780円)
「牛バラ肉のデミグラス煮込み」(680円)
「男爵芋のフライドポテト」(380円)
人気ワインバーが初進出したオフィス街立地の船場センタービルは、1970年オープンの老舗ビルで、1号館から10号館に800店以上が軒を連ねる、一大繊維とファッションとグルメの街。
「ラブワイン堺筋店」の入口。
20坪30席の店内。左奥に見えるカーテンから向こうが「サカホン酒場」。
ターゲットは他店と同じく、30~40代の女性。オフィス街という場所柄、男性客が他店よりも多いという。客単価は他店と同様の3000円程度。「常連さんは高いワインほどお得に飲めるということをご存知なので、高いものも注文されますが、今は安いほうからよく出ます」。
高級ワインを手軽に楽しんでもらうため、堺筋店オリジナルのミックスナッツ付きの「飲み比べセット」(1000円)なども用意した。
界隈では珍しく、昼飲みを推奨する。近々開始する「ハンバーグランチ」(1000円前後)から、23時の閉店まで通し営業(土曜は22時まで)。まだ認知度が高くないため、土曜の集客はこれからだが、セミナーの打ち上げなど、ビジネス街ならではの需要もあるという。
原木から切り分けるハモンセラーノ。
「土曜日はワイン会などのイベントを積極的にやっていこうと考えています。場所柄、忘年会などの宴会需要が多そうなので、パーティーコースを充実させました。11月からは、飲み放題込みで4000円の『クリーミーチーズ鍋』と『マンハッタンクラムチャウダー鍋』の忘年会プランも始めます」。
「近くの会社で働いている方が多く、一度来たお客様が気に入っていただければ、また別の方を連れて来ていただいたりしています。周りにワイン業態がないので、うまく棲み分けできると思います」と自信をみせる。
「天満店のように、目指して来ていただけるお店にしていきたいです」とLuv wine 堺筋店・難波店オーナーの東口正義氏。
求心力のある人気ワインバーのオフィス街エリア進出。このエリアで成功すれば、店舗展開にも更に弾みがつく。注目を集める存在になりそうだ。
■ラブワイン堺筋本町店
住所:大阪市中央区船場中央1-4-3 船場センタービル3号館地下2階
TEL. 06-4705-7755
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