お店を知る
記事への評価
取材・執筆 : 西尾明彦 2015年9月7日
韓国最大の外食チェーン企業、「nolboo(ノルブ)」が7月17日、「ノルブ ユニバーサル・シティウォーク大阪店」で日本初出店を果たした。同社はポッサムやブデチゲなど、韓国家庭料理の専門店業態を13ブランド、1000店舗近くを展開する。
ニューヨークのレストランを思わせるスタイリッシュな内装、103席の大バコ。
1987年、韓国・ソウルの新林洞に家族経営の食堂「ノルブポッサム」をオープン。1989年からFCによる店舗展開を進め、957店舗(うち海外12店舗)を運営する韓国を代表する総合外食企業となった。日本進出は中国に次いで2ヵ国目。今後、モンゴル、マレーシアなど、アジア展開を本格化していく。
バール的なイメージで、店内はカウンター、4名テーブル席、グループ利用向けの大テーブルと、使い分けができる店内。
「世界中からお客様が来られるユニバーサル・シティウォーク大阪に出店というのは
今後店舗展開していくうえでのイメージづくりという面もあります」と、ノルブジャパン株式会社 オペレーション本部 部長の金 政圭(キム・ジュンギュ)氏。
ロゴが目立つファサード。
韓国ではポッサムやブデチゲなど、それぞれの専門店として展開しているため、各店の人気メニューが一同に会する"シェフズ・チョイス"業態は、世界初出店となる。カルビステーキなど、肉メニューも人気。
本国では1秒間に1個売れるほどの大人気メニュー「ブデチゲ」(2人前・1980円)。ハムやソーセージをメインに、野菜やキムチを特製ソースで煮込んだ、国民食的なチゲ料理。各テーブルで調理する。
「ブデチゲやポッサムは、韓国では週に1回は食べられています。韓国で日常的に食べられている料理はこれなんだと、知っていただきたいですね」。
ノルブがヒットした鍵は、豚肉と合う秘伝のノルブ・ポッサム・キムチ。レシピを知るのはごく少数のみ。当初、キムチは本国から空輸していたが、今後の店舗展開に備えて、国内製造に切り替えた。
創業以来の看板メニュー「ポッサム」(3~4人前・2480円)。蒸し豚と、薬膳キムチを含む3種類のキムチを、付けだれと共に、サンチュで包んで食べる。
「食事ニーズはあると考えていましたが、狙ったとおりでした。オープンから約1ヵ月、感触は良いですね。韓国料理が好きな方や、韓国好きの方に来ていただいています。近隣にお勤めの方に仕事帰りにも寄っていただいていますし、本国からの観光客も来られます」。
「海鮮チヂミ」(980円)。日本人に馴染みがある料理も多数揃う。
肉と野菜を甘辛く炒めた、定番の韓国料理「プルコギ」(980円)。
平均グループサイズは3.5人。家族連れ、同僚、友人同士と、幅広く使われている。食事メインで、客単価は2000円。予約も入り始めているという。
「ブデチゲ定食」(1080円)など、ランチタイムは10種類以上の定食が980円から。受け入れられやすいよう、日本風にアレンジしたメニューもある。
「場所柄、土日も平日もあまり関係ありませんが、金土日月が忙しいですね」。
ユニバーサル・スタジオに隣接した、ユニバーサル・シティウォーク大阪という場所柄、平日も週末も関係なく集客できるのが強み。
広告・宣伝は認知度UPのために、今後はスポーツ選手やK-POPスターを起用したPRを考えている。
先日は、京セラドーム大阪でのプロ野球阪神戦のバックネット裏看板広告を出した。同球団には韓国出身のスター選手、呉 昇桓(オ・スンファン)投手が在籍しているので、試合は韓国でも放映されているという。
韓国では圧倒的な認知度があるロゴ。日本での浸透を計る。
「早速、韓国の知人から『看板見たよ』と連絡がありました。今後はインバウンドも意識して、海外からのお客様にももっと利用していただきたいですね。
韓国最大の外食企業ノルブがアジアに展開するうえで、重要となるであろう日本市場。詳細な出店計画も確定しており、日本の外食シーンでも、注目を集める存在となりそうだ。
■ノルブジャパン株式会社
住所:東京都千代田区神田須田町23-9 大和ビル2F
TEL.03-5244-4808 担当:磯川
■ノルブ ユニバーサル・シティウォーク大阪店
住所:大阪府大阪市此花区島屋6-2-61 ユニバーサル・シティウォーク 5F
TEL.06-6460-2147
読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0