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お店を知る

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2015年4月15日(水)17:08

人気うどん店「情熱うどん」グループから、間借り型のカレー専門店がオープン「和風カレー HIGEBOZZ(ヒゲボーズ)」(大阪・東三国/間借りカレー専門店)

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取材・執筆 : 西尾明彦 2015年4月15日

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 関西で人気の讃岐うどん「情熱うどん」など、7店舗をグループ展開する情熱うどんグループから、単一メニューのカレー専門店「和風カレー HIGEBOZZ(ヒゲボーズ)」が3月18日にオープンした。営業形態は、関西で流行中の間借り業態。うどん店ならではの出汁の効いた和風カレーで、ビジネス街を中心に、店舗展開を目指す。

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「和風カレー」(650円)+トッピングの「牛すじ」(200円)、「タルタルソース」(50円)

 「情熱うどん」の天然削り節出汁をベースに、黒毛和牛のすじ肉を出汁で煮込み、数十種類のスパイスを配合した。出汁の旨味とスパイスの刺激が融合した和風カレー。付け合わせのネギや天かすはもちろん、タルタルソースを加えるとマイルドな旨さにと、工夫されたトッピングも良く合う。

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見て楽しめて、食べて美味しく、付け合わせで味の変化も楽しめるカレー。

 「カレーライスは『情熱うどん』でも人気メニュー。以前からカレー専門店をやりたいと思っていました。この店は、新大阪店からも近く、条件も合ったので出店することができました」と、同店のオーナーで、「情熱うどん 讃州 新大阪店」店長を兼任する西嶋祐基氏。

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本店で10年修行した後、新大阪店の店長を勤める西嶋祐基氏(右)。代表の久保氏が「自分の分身」と全幅の信頼を寄せる。店名は西嶋氏の風貌に由来するとか。

 うどん店のカレーは、一般的には業務用のカレー粉を使う店が多いが、同店ではルウからオリジナルで作っている。レトルト商品「情熱カレー」も販売しており、商品力で他店との差別化を図っている。

 カレールウの仕込みは、徒歩3分の「情熱うどん 讃州 新大阪店」で行う。店舗では、炊飯器でご飯を炊き、鍋でルウとスパイスを合わせて提供する。

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目印は店頭の看板のみ。居酒屋の空き時間のランチタイムを借りて営業しているため、営業時間は11~14時のみ。新大阪エリアはビジネス街でランチ激戦区だが、近隣にカレー店は意外と少ない。

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店内は居酒屋。カウンター上のボトルなどはクロスで覆う。

 「関西のカレー界はスパイスカレー全盛で、和風カレーの店は少ない。可能性はあります。今後は、本町など、カレー激戦区であるビジネス街に出店していきたいですね」。

 西嶋氏のアイディアを、情熱うどんグループの総本山、株式会社SANSHU WORKS代表取締役の久保達也氏がプロデュースすることで、より魅力的な形に磨き上げた。

 「料理は見た目も大切です。現在はみんながスマホのカメラを持っているようなネット社会。料理が美味しそうだったら、勝手にネット上で拡散していきます。盛り付けは丁寧に、美味しそうに見えるようにといつも言っています」と、同社代表の久保氏。

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トッピングも和風カレーに合うものをチョイス。メニュー写真は久保氏がアドバイスする前のもの。「盛り付けは丁寧に。和のトッピングや付け合わせで、もっと和の要素を全面に出したら」との一言で、現在の形に。

 「ブロガーの方が紹介してくれたり、ネット上での認知度は上がっていると思います。ビジネス街立地なので、いかに界隈のビジネスマンや地元の人のランチ・ローテーションに入れてもらうか。そのためには出勤時間帯に駅前でビラ配りをするなど、アナログなことも必要ですね」。

 間借りするにあたっては、双方合意の上できちんと契約書を交わした。相応の家賃と、水道光熱費は前年度分から増加した額を支払う。万が一に備えて、責任の所在も明確にし、貸す側のリスクを極力なくす努力をしている。

 「間借りだと出店コストが抑えられる。夜営業のBARや居酒屋にとっては、間貸しすることで、空いている時間が家賃収入を生むので、貸す側にもメリットがあります。間借り型カレー店でのFC展開も考えています」。

 「人に関しても、うどん職人は一人前になるのに最低1年以上かかりますが、カレーだとそこまでの期間は必要ない。子どもが小さいなど、事情があって昼間しか働けない人もいるでしょうが、そういう人にも働く場を提供できます」。

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2001年、25歳の時に某うどんFC店で独立。2006年6月、「情熱うどん 讃州 豊崎本店」としてリニューアルオープン。情熱うどんグループ、株式会社SANSHU WORKSの創業店でもある。

 「情熱うどんグループは個店の集まり」。マニュアルで縛ると伸びないからと自由裁量。本店での修行時代は、レシピを叩き込まれるが、店長として店を任されたら、そこからのアレンジは自由。出汁や粉の変更も容認している。グループ内でレシピや情報を共有し、各店が切磋琢磨している。結果、全店が昨対比100%以上と、好調をキープ。

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株式会社SANSHU WORKS代表取締役の久保達也氏。これまで「ざるチャーシュー」や「カレー釜玉」など、商品化されたものを含め、多くの創作うどんを発表してきた。

 「一時は経営に専念したこともありましたが、ずっと厨房に立っていたいですね。将来やりたいのは、コース料理の最後にうどんを出す、客単価5000円の店。うどん店初のミシュランを取りたいです(笑)」。

 「10年やってきて、"情熱うどん"は、ある程度認知されるようになりましたが、新勢力もどんどん出て来ています。そんな中で、"老舗"と言われるような店になることは想像できない。ずっとチャレンジャーでいたいですね」。

■株式会社SANSHU WORKS
住所:大阪府大阪市北区豊崎3-4-12
TEL. 06-6377-5555(「情熱うどん 讃州」)

■和風カレー HIGEBOZZ(ヒゲボーズ)
住所:大阪府大阪市淀川区東三国4-5-20 ル・アストルビル1F

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