やじうま速報
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取材・執筆 : 安田正明 2024年7月23日
2024年上半期(1~6月)の「バー,キャバレー,ナイトクラブ」の倒産は、過去10年間で最多の47件(前年同期比161.1%増)に急増した。東京商工リサーチが調査。
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「バー」(バー,キャバレー,ナイトクラブ)は、コロナ前の18年上半期からコロナ禍の20年同期まで各17件発生した。コロナ禍は、コロナ関連の資金繰り支援やジャパニーズウイスキーブームなどもあり、22年同期は6件、2023年同期は9件に急減した。だが、支援縮小や終了、ウイスキーの値上がり、新しい生活様式の浸透で一転し、24年同期は24件(前年同期比166.6%増)に急増。過去10年での最多件数を更新した。
「キャバクラ」(ラウンジやナイトクラブほか)はこの間、4件前後で推移し、大きな変化はなかった。だが、コロナ禍を経た24年同期は10件(同150.0%増)と過去最多を更新した。接待などの減少で息切れが表面化したとみられる。
一方、価格が比較的安く、カラオケ復調も背中を押した「スナック」は、24年同期は13件(同160.0%増)に増加したが、最多だった18年の17件より4件少なかった。
原因別では、販売不振が44件(構成比93.6%)と大半を占めた。また、負債額別では1億円未満が43件(同91.4%)、資本金別では1,000万円未満が46件(同97.8%)、従業員数別では10人未満が45件(同95.7%)と、小・零細規模の運営会社が中心だった。
コロナ禍で夜の街は一変した。大人数で夜遅くまで梯子する機会が減り、インバウンド需要も期待ほど貢献していない店舗が多い。コロナ禍からの復活の裏で、生き残りをかけた厳しい試練が続いている。
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