やじうま速報
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取材・執筆 ： 加藤一 2020年4月30日
新潟県の合資会社美濃屋支店（本社：長岡市、代表：松本 紘明）が4月27日、破産手続開始決定を受けたと東京商工リサーチが報じた。負債総額1億4900万円。
美濃屋支店は1953年に、美の川酒造株式会社の販売部門が独立した形の合資会社として設立され、日本酒をはじめとする酒類卸。長岡駅近隣の飲食店を中心に顧客があり、ピーク時の1998年2月期には8億円強の売上を計上していた。
しかし、コンビニエンスストアや安売店、郊外のショッピングモールなどの台頭により、地元飲食店や商店への客足の減少や閉店が相次ぐようになると、同社の売上も減少傾向に。2014には金融機関にリスケを要請して経営改善に取り組んでいたものの、以降、売上は2億円台にまで低下。
業績の改善が見られない中で、2月には代表が入院したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、例年には多くなる歓送迎会需要も急減。4月末の決済の目処も立たなくなり、事業継続を断念した。
4月は休業や時短で売上が立たず、取引先への4月末支払い（3月仕入れ分）を繰り伸ばす飲食店も多くなりそう。それに伴い、酒類卸など取引先も連鎖して破綻するところが出てくるだろう。
写真は、すずらん通り商店街HPより
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