外食ニュース
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取材・執筆 : 竹中浩史 2019年3月23日執筆

お客様が年々、進化していく中、料理も新しさが次々と求められている。食材のこだわりは当たり前になり、味のバリエーションも多彩になってきた。その中で、新しい切り口として「食感」に注目するお店も増えている。

今回、考案したメニューは3種類。定番のサラダにシリアルを加えて、ボリューム感を増やした「サクサク食べるツナコーンサラダ」、唐揚げの衣にシリアルを使った「鳥の唐揚げ サクサク揚げ」(、そしてちょっと珍しい、ピザに使った「コーンフレークで食べるピザ」だ。
吉田正樹料理長に聞いた。

---シリアルを使う利点はどこにありますか?
まず、食感で新しさを出せます。味のバリエーションは、もうほぼ出尽くした中で、そのお店の特徴を出していこうと思うと、一つはお客様が口にした時のインパクト。それって、食感の比重が高いんですよね。
---それぞれの料理でどんな工夫をしていますか?
サラダは割とオーソドックスに行きました。お客様は意外と保守的。通常のツナコーンサラダに一つ、新しいものを加えることで、そのお店の特徴、こだわりを表現できる。
---甘くなりませんか?
それが意外とそうでもないんです。甘みは旨味につながっている部分が大きいので、ドレッシングをかけたりすると、違和感を感じにくい。これは僕も発見でしたね。
---唐揚げの衣に使うのは、鉄板に「アリ」ですね。

これは分かりやすいですよね(笑)。でもなんだかんだ言って、唐揚げは人気商品です。そこに他店にはない特徴を付けようと考えた時に、衣に工夫するのは一番、早い手法です。
---最後のピザに使うアイデアは、面白いですね。

前の2つは、比較的思いつきやすいんですが、もっと普通にないものをと考えた時に、ふと思いついたんです。意外とへたらずに、食感を残してくれます。個人的には、これが一番面白いと思っているんですけどね(笑)。
シリアルは朝食用の商品と思われがちだが、アイデアと工夫次第でプラスアルファの価値を生み出す食材にもなりうることを「炎丸酒場」の事例が示している。
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