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2020年12月22日(火)16:17

「シュウマイバブルの予兆を感じる」日本シュウマイ協会発起人のシュウマイ潤が太鼓判【PR】

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取材・執筆 : 小山裕史 2020年12月21日執筆

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日本シュウマイ協会 発起人 シュウマイ潤氏(本名:種藤潤)


 シュウマイブームの到来で今年は多くのシュウマイ専門店が誕生、来年は"シュウマイバブル"が感じられる。昨今のシュウマイブームを語るうえで欠かせない人物といえば、シュウマイ潤(本名:種藤潤)である。「シュウマイバブルの予兆を感じる」と、幸せな顔でシュウマイを頬張る、シュウマイ潤氏を直撃取材した。


 シュウマイ潤氏は、1977年6月生まれの43歳。フリーランスとて取材執筆を行う傍ら、2015年からシュウマイの研究を開始。2018年5月、TBS系列「マツコの知らない世界」で『シュウマイの知らない世界』を紹介し注目を浴びた。同年8月には、崎陽軒の三代目社長である野並直文氏と対談。2020年6月にシュウマイの輪を広げる活動を目的として自身が発起人となり「日本シュウマイ協会」を立ち上げた。シュウマイをこよなく愛する、シュウマイジャーナリスト&研究家である。

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 シュウマイ潤氏が取材場所に指定してきたのが東京・赤坂にある「GYOZA IT.」。なんでも、この店のシュウマイを食べて欲しいと言う。シュウマイ潤氏が食べさせたいシュウマイにも期待が高まるが、いま、何故、シュウマイなのか。シュウマイ潤氏を取材した。

---シュウマイ潤さんって一体何者ですか

シュウマイ潤氏 シュウマイ潤って名乗っていますが、本名は種藤潤です。生まれは神奈川県茅ケ崎市ですが、サーフィンの経験もなく、僕の風貌を見ても分かるとおり、全く湘南のイメージがないですよね(笑)。食については親の影響もあり、小さい頃から外食する頻度が高く、自然と食べ歩きが趣味になったグルメ好きのフリーランスです。

---シュウマイに魅了されたきっかけは?

シュウマイ潤氏 "シュウマイ潤"って冗談半分に名乗って、本格的にシュウマイを食べ歩きしたのは2015年からです。ツイッターで「シュウマイ生活」を開設し、自分が食べたシュウマイを記録に残し、情報をオープンに公開するシュウマイ活動を始めたことが、シュウマイの愛に気づいたきっかけですね(笑)。神奈川県茅ケ崎市が地元であり、神奈川県内のJR沿線や京急線のおおよそ全ての駅で崎陽軒のシウマイが売られています。子供の頃から崎陽軒が身近にあったので、シュウマイが無意識に生活、体の一部になっていました(笑)。

 ある調査でも、シュウマイの消費量を県別、自治体別に見ると神奈川県や横浜市が断トツ一番です。子供の頃から週1回は、シュウマイが食卓に並んでいました。好きとかではなく文化・習慣でした。しかし、社会人になり東京で暮らし始めると、シュウマイを食べなくなりました。実家では、頻繁にシュウマイを食べていましたが、東京では神奈川のように崎陽軒が買える場所も少なく、中華レストランでもメニューにシュウマイがない店も多くあり、東京でシュウマイを食べるにはわざわざ探す必要があることに気づきました。また、2014年頃、仕事でグルメの企画案を出す機会があり、シュウマイの企画案を出したところ、鼻で笑われました。そこで、シュウマイ意欲に火がつきましたね(笑)。

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---シュウマイの魅力って何ですか?

シュウマイ潤氏 魅力ですか・・・・・・・(沈黙)。一番の魅力は「優しさ」ですね。比較されやすいのが餃子ですが、餃子はカリっとした食べ応えがあり力強さが感じられますが、"シュウマイ"って、まず言葉が優しいですよね。お肉なんですが、そこまでがっつりしてなく、蒸していることもあり、ほんのりしています。また、他の料理を邪魔しないことも魅力です。肉料理でありながら、他の料理との調和がとれる優しさがシュウマイにはあります。

 また、シュウマイには多様性があります。最近のシュウマイの傾向を見ると、蒸すだけではなく、焼く、揚げる、スープとか調理の幅が広がっています。お店の個性を出しやすく、つけダレのバリエーションも豊富にあるのが、シュウマイの一番の魅力です。お店によって、シュウマイの大きさや餡のグラム数は異なりますが、どの大きさが好きとか苦手とか言うわけではなく、そのお店の個性と捉えています。

---シュウマイブームがきていると感じたのはいつ頃ですか?

シュウマイ潤氏 2018年頃ですね。福岡の天神にある「焼売酒場いしい」の誕生には驚きました。東京ではなく、地方のエリアでも自然発生的にシュウマイ専門店が誕生したことで、シュウマイの風向きが変わってきたと感じました。既に、東京では「野田焼売店(紀尾井町)」や「焼売酒場小川(渋谷)」など、ちょっと変わった焼売専門店はありましたが、まだブームとは捉えず、個性ある業態の一つとして見ていました。「焼売酒場いしい」が全国的に認知されるようになり、一気にシュウマイが外食業界で拡がったと思います。

 最初にシュウマイ専門店の看板を掲げたのは野田さん(野田焼売店)ですが、いしいさん(焼売酒場いしい)が誕生したことで、日本の東と南の広範囲に専門店ができ、うまく拡がりが見えてきたと思います。今、ブームにはなっていますが、定着はまだまだ早いですよ。今が"ググッと"きている状況です。ようやくシュウマイがビジネスのマーケットとして、土台が出来始めている時期だと思います。

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---どのくらいシュウマイを食べたんですか?

シュウマイ潤氏 食べ歩いたお店の数だとシュウマイ全体の多様性を説明しきれないので、シュウマイの種類で言うと800種類は食べました。数で言うと、3000〜4000個ぐらいですかね。

---印象に残ったシュウマイは?

シュウマイ潤氏 シュウマイの愛に気づかされたきっかけの一つでもありますが、群馬県桐生市のB級グルメでもある「コロリンシュウマイ」です。皮も具もないシュウマイで、北海道産のじゃがいもと玉葱、でんぷんを丸めてふかしたシュウマイです。「これ、本当にシュウマイなのか?」という根本の部分に圧倒されました。他には「いかシュウマイ」です。本来のシュウマイである豚肉を皮で包むシュウマイではないですが、味の完成度の高さ、シュウマイの可能性に衝撃を受けました。また、最近増えてきているのが、唐辛子をぶっ刺したシュウマイです。発祥は野田焼売店で、シュウマイの一つの型を作ったと思います。

---シュウマイ専門店は全国で何件くらいあるのですか?

シュウマイ潤氏 また、最近増えています。先日も神戸にあるシュウマイバーがオープン、インスタでフォローされました。正確な店舗数は把握していませんが、全国で15〜16店舗はあると思いますが、まだこの程度の店舗数です。僕が知らないお店もあると思いますが、シュウマイを看板に掲げているお店は全国で20店舗はなく、まだまだこれからですよ。家庭用冷凍食品のシュウマイも外食でのブームや巣ごもり需要で売上は伸びています。また、シュウマイがメディアで取り上げられる機会も増えてきているので、現在、シュウマイ専門店としてその地域に定着しているのは大きな武器になります。シュウマイ専門店、今がチャンス到来です。

---来年の12月頃はどのくらい専門店が増えていますか?

シュウマイ潤氏 いや〜ぁ(笑)。願望も込めてですが、倍以上は増えていると思います。場合によっては50店ぐらい増えているのではないでしょうか。ジョーさん(焼売のジョー)も、出店を加速しています。また、僕が通っている専門店も多方面から出店のオファーを頂いているようです。チェーン展開するお店が増えれば、自然と今の店舗数の倍は超えると思います。

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---取材場所として「GYOZA IT.」を指定、食べて欲しいシュウマイがあるとの事ですが。

シュウマイ潤氏 「GYOZA IT.」で提供しているシュウマイを是非、召し上がってもらいたいです。「GYOZA IT.」は、味の素冷凍食品さん(味の素冷凍食品株式会社 本社:東京都中央区)が、「GYOZA」の魅力を世界に発信することを目的に2017年9月にオープンしたお店です。店名からでも分かりますが、味の素冷凍食品さんといえば、家庭用の冷凍餃子のイメージが強いですが、冷凍シュウマイも家庭用、業務用ともシェアNo1なんです。味の素冷凍食品さんの「ザ★シュウマイ」があることで、シュウマイが家庭に拡がり、冷凍食品の世界で突出した「ザ★シュウマイ」の存在はシュウマイを更に面白くしています。

 味の素冷凍食品さんが業務用で販売している「黒豚大焼売」が、このお店で食べられます。是非、召し上がってもらいたく、取材場所に指定させて頂きました。シュウマイに拘っているお店はもちろんオリジナルで作りますが、ネックになるのが包む手間です。シュウマイ専門店ではなく、居酒屋などでメニューにシュウマイを入れたいと検討されているお店なんかは、イチから作ると手間がかかりますし、手間と時間かけたからと言っても美味しくできるのは別の話であり、経験や情報収集などの技術が求められます。専門店ではないけど、メニューに入れたいお店は選択肢として「黒豚大焼売」はお勧めできます。実際に僕が知っているお店でも「黒豚大焼売」を取扱っています。付け加えるなら、ベースのシュウマイは「黒豚大焼売」であり、つけるタレをお店の業態に合わせて工夫することです。和食店であれば、もみじおろしを添えてわさび醤油で食べる、ダイニングやバルなどでは、トマト系のソースと合わせるなど、お店ごとにタレを変化させることで、シュウマイの差別化が図れ、お店の個性も出せます。お通しで、冷凍シュウマイにだし汁を加えスープシュウマイとして提供しているお店もありますよ。

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 シュウマイ潤氏が勧める「黒豚大焼売」を実際に食べてみた。一口食べるとダイス肉のゴロッとした食感のパンチが口のなかに広がった。さすが、鹿児島産黒豚を使用しているだけあってうま味がたまらない。蒸し調理はもちろん、ラップや水のふりかけ不要、1分で調理できるのも使い勝手が良い。シュウマイ潤氏が絶賛、どうしても食べてほしかった「黒豚大焼売」について、開発者である同社マーケティング本部国内統括事業部製品戦略部 朴 泰洪(パク テホン)氏に、電話取材を試みた。

 「焼売を提供する居酒屋・専門店が増加している中、生活者のニーズは高まっているものの、蒸し設備がない、蒸し調理は時間がかかり提供できないという提供課題を持つユーザー様の課題解決を行うため商品開発に着手しましたが、正直、開発には苦労しました。ゴロっとした肉の食感・お酒が進む味わいに仕上げること。また、通常であれば、焼売に水をかけ、ラップを使用しなければレンジ調理では皮が硬くなってしまいます。出力の強い業務用レンジでも蒸したような焼売を完成させることに一番苦労しました」

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味の素冷凍食品株式会社 マーケティング本部 国内統括事業部 製品戦略部 朴 泰洪氏(パク テホン) ※画像提供:味の素冷凍食品株式会社

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味の素冷凍食品が販売する業務用冷凍焼売

---今後、シュウマイ活性化の取組は?

シュウマイ潤氏 シュウマイブームで、今回のようにメディアに出させて頂いておりますが、僕自身の露出ではなく、味の素冷凍食品さんや飲食店などシュウマイを盛り上げたい皆さまが、"シュウマイ"の掛け声で集まれる場所にシュウマイ潤と言う旗があることで集まりやすくなり、PRしやすくなるような存在や取組みをして行きたいです。現在、日本シュウマイ協会でシュウマイを食べる会「包む会」を26日に開催していますが、今後はオリジナルのシュウマイグッズやバッジなどを作り、シュウマイを身に付けていることで"いつも心にシュウマイを"を謳い文句にするなど、また飲食店の入口に「シュウマイあります!」みたいな、のぼりを協会で作ることなど、シュウマイが更に盛り上がる活動もやってみたいです。今は、コロナ禍で開催は難しいですがシュウマイフェスにもチャレンジしたいです。色々なシュウマイを食べ比べできる体験の場があれば、シュウマイファンは増えると思います。

---最後に、シュウマイ専門店を検討している飲食店にメッセージを。

シュウマイ潤氏 今が、シュウマイ専門店をやる一番のタイミングです。ここ1〜2年はシュウマイマーケットの土壌作りの期間であり、ブームになるまで皆さん苦労もされたと思います。今の状況であれば、世の中的にもトレンドになりつつある空気感があるので、今ままでにない追い風が吹いています。シュウマイ専門店はやってみると意外と面白く、お客さんの反応も良いと思うので、是非、シュウマイ専門店をチャレンジしてみてください。協会でもシュウマイについての相談にのりますし、専門店のオーナーや業者さんを紹介することも可能です。

---シュウマイ潤さんにとって"シュウマイ"とは?

シュウマイ潤氏 世の中を良くする食べ物です。

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 食の流行は、一過性のブームと定着するブームの2つがある。一時的なブームでも何年か後に、再燃するブームもある。シュウマイが一過性のブームで終わらない、いや終わらせない、強力な宣伝部長である、シュウマイ潤氏がシュウマイマーケットに存在していることは、専門店にとって心強い。「来年は全国でシュウマイ専門店が50店を超えるのでは」と、シュウマイ潤氏が願望も込めて語っていたが、どこか余裕な表情であり既に手応えを掴んでいるように感じた。1日、1000回以上は「シュウマイ」と言葉を口にしていると言う、シュウマイ潤氏。取材中も幾度となく「シュウマイ、シュウマイ」と連呼しているシュウマイ潤氏の顔が途中からシュウマイに見えてしまったのは気のせいだろうか。
2021年は、シュウマイバブル元年になることは間違いない。

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左:フードリンクニュース小山 右:シュウマイ潤氏

<取材協力>
「GYOZA IT.」
東京都港区赤坂5-4-7 The Hexagon 1F
TEL:03-3560-4141
席数:90席
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