フードリンクレポート
ジンが注目され、居酒屋でもジンを使用したドリンクが強化されている。ジンと言えば、ジントニックが定番であるが、ジンソーダを提供する居酒屋も増えてきている。ジンは、数種類のボタニカル(スパイスやハーブ)が使われており、香り、味わい、余韻があることで、主にスパイスを使った料理との相性が良いと言われているが、居酒屋では一体どんな料理とのペアリングを秘めているのだろうか。
ジントニックやジンソーダ、食中酒としても万能であるが、ジン人気でクラフトジンなどの種類も増え、銘柄選びには悩まされる。ジンの代名詞となる銘柄が、サファイア色に輝く透き通ったボトルが特徴の「ボンベイ・サファイア」である。10種類のボタニカルを使用し、ヴェイパー・インフュージョンという独特な製法で作りだされているプレミアムジンである。「ボンベイ・サファイア」、居酒屋でこう使いこなすのもお洒落である。
東京・池袋、サンシャイン60通りから一本入った路地裏、サンシャイン60を見上げられるロケーションに位置し、洒落たウッド調の外観が迎えてくれるのが「ミートチョップス」。名物の骨太串焼きに多彩な創作肉料理、肉好きが集まる贅を尽くしたお店である。
肉と言えば、ワインとのマリアージュであるが、20〜30代の客層も多く、スピリッツやリキュールなどのドリンクも人気である。サイドメニューも豊富であり、なかでも『牛タンとにんにくのアヒージョ』は、肉休めの逸品である。料理長の福田さんが『牛タンとにんにくのアヒージョ』のペアリングに選んだのが、ボンベイ・サファイアのジントニック、ジンソーダである。「科学分析で分かった、計算され尽くしたペアリングは最強です」と、自信を持って語る福田さんに、ペアリングの手応えを聞いた。
ミートチョップス 福田料理長
「お店でジンをもっと目立つ存在のドリンクとしてアピールする目的で、ペアリングのドリンクとしてジンを選び、真っ先にボンベイ・サファイアが思い浮かびました。ボンベイ・サファイアは認知度も高く、ペアリングメニューにボトルを載せることで、プレミアム感も謳えます。ボンベイ・サファイアのジントニック、ジンソーダとアヒージョの相性の良さが科学分析でも立証されていることを聞きメニュー化しました」
「男性、女性とも大きく偏ることなく均等に注文されます。また、親しみがあるのでしょうか、ジントニックが人気です。ボンベイのジンは深い香りがあり、10種のボタニカルがストレートに味わえる飲み方がジントニックだと思いますので、お客様から聞かれたときはジントニックをお勧めしています。ペアリングで提供することは、相乗効果が生まれます。ジントニックやアヒージョを単体で味わうよりも、一緒に合わせたとき食の楽しみが倍増します。メニューにも相性の良さを立証するチャートが記載されていますので、お客様との会話も増え、お客様同士が少しの時間でもジンを話題に会話している光景を見るのも嬉しいです」
ジントニックで乾杯が定着した
ジントニック(650円)、牛タンとにんにくのアヒージョ(780円)
次に紹介するのは、JR秋葉原駅、昭和通り口を出て高架下を浅草橋方面に歩くこと3分、巨大な竜のオブジェが迎えてくれるのが、「I Love Gyoza アキバの竜王 秋葉原総本店」である。店名に"I Love Gyoza"と掲げる同店は、国産の食材のみを使用した「アキバの竜王餃子」をはじめ、創作中華を少量多皿で提供する中華居酒屋である。店内の天井には巨大な竜が這っており、独自の世界観が伝わってくる。
ボンベイ・サファイアとのペアリングに選んだのが、名物の『アキバの竜王餃子』である。
「お店の名物である餃子をより打ち出せるので、ペアリングメニューで仕掛けてみました」と語るのは長谷川さん。
「ペアリング」はスタッフのセールストーク次第です(長谷川さん)
「ペアリングメニュー以外でも、餃子を注文してくれたお客様には積極的にペアリングメニューを見せてお勧め致します。科学的にも証明されたことがメニューにも記載されているので説得力は伝わります。また、既存のハイボールよりもドリンク単価が高いので、1杯注文してくれるだけで200円客単価が上がります。ジントニック、ジンソーダは世代・性別問わず飲みやすいお酒なので、注文率も上がります。また、ボンベイ・サファイアは認知度も高く、ジンの銘柄に詳しい人であれば、尚更です。中華料理は、こってりしており、ジントニックよりもジンソーダが人気です。トニックウォーターには甘みがあるので、甘みのないソーダの方があっさりしているからだと思います。ジンが香草系のお酒であることを知らないお客様もいますので、お勧めする際にジンは香草系のお酒で口のなかがさっぱりします。また、油っこさも流してくれますなどのセールストークをスタッフには徹底しています。」
最強の武器はジンソーダ
「ペアリングは、メニューだけの訴求ではなく、スタッフのセールストークと合わせ促進することが大事だと思います。普段、ジンを飲まないお客様などは、ペアリングメニューを素通りすることもあります。スタッフが、ジントニックやジンソーダの魅力、使用しているジンがプレミアムなボンベイ・サファイアであることを伝え、ジンを飲むきっかけを生ませることがスタッフの役割であります。」
「ジンソーダ」(598円)、「アキバの竜王餃子」(398円)
ジントニック、ジンソーダ、性別、世代問わずに誰もが知っているカクテルである。ジン好きであれば、使用しているジンにも関心は高い。プレミアム・ジン「ボンベイ・サファイア」を使うことで、ペアリングに対するお店の真摯な姿勢が伝わるはずである。ジントニック、ジンソーダが焼鳥や餃子の味方になってくれることが2店舗の取材で証明された。
ジントニック、ジンソーダとのペアリング、一度は試す価値はある。
<取材協力店舗>
「ミートチョップス」
東京都豊島区東池袋1-27-5 関口ビル 1F
TEL:03-3987-6001
「I Love Gyoza アキバの竜王 秋葉原総本店」
東京都千代田区神田佐久間町3-37
TEL:03-5829-4700
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