フードリンクレポート
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取材・執筆 : 小山裕史 2020年7月18日執筆
ペイザンヌサラダ 780円 「Meat Chops(ミートチョップス)」
近年、サラダは副菜から主菜としての位置づけが高まっており、レストランやコンビニなどで、様々なバリエーションのサラダが提供、販売されている。先月からコンビニ各社の陳列で目に留まるのが『ペイザンヌサラダ』である。トレンドをいち早く掴む女子から女子力アップのサラダとして注目を集めている『ペイザンヌサラダ』を、いち早くメニューに取り入れた飲食店を取材した。
『ペイザンヌサラダ』とは、直訳すると「田舎風サラダ」という意味で、フランスで古くから親しまれてきた定番のサラダであり、卵、野菜、じゃがいも、マッシュルームなどを盛り合わせた食べ応えのあるサラダである。『ペイザンヌサラダ』は、飲食店においてどのような可能性を秘めているのか?
池袋駅東口、サンシャイン通りから一本奥に入った路地裏にあるのが「Meat Chops(ミートチョップス)」。名物はバリエーション豊富な肉串焼きと黒毛和牛のステーキである。7月1日から、『ペイザンヌサラダ』の提供を開始、約2週間経ち入江店長に手応えを聞いた。
「『ペイザンヌサラダ』を知ったときは、真っ先にこのサラダ来るな!と思いました。ジャガイモなども入っており、ボリューミーな印象でした。定番のサラダはつまらないので、何か温かいサラダを開発しようと考えていたこともあり、メニュー化しました。キャベツの千切り(お替り自由)をお通しとして出しているので、既存のサラダメニューの注文は少なかったのですが、『ペイザンヌサラダ』を提供したところ、注文の多さに驚きました。
写真付きの差込みメニューをテーブルに設置しているため、見た目のインパクトとボリューミーなサラダに興味を持ち、注文されます。2名グループのお客様が多く、シェアして食べるには丁度よい量だと思います。ファーストオーダー時には必ずお勧めしており、ジャガイモやベーコン、マッシュルームなども入っているので、メインのお肉料理が来るまで飽きずに食べられるサラダであり、お客様から好評です。
また、ベーコンとジャガイモを串に刺して盛っているのでSNS映え、他のテーブルのお客様も興味を示し連鎖注文が入ります。ドレッシングは新感覚の風味でした。食べているうちに病みつきになる味です(笑)。従来のドレッシングは食べる前に味のイメージが分かりますが、『ペイザンヌサラダドレッシング』はハーブの香りが効いており、見た目以上の味わいで女性好みだと思います」
「Meat Chops(ミートチョップス)」店内 アートチョークが飲食的である
入江店長「SNS映え効果も期待できます」
パンチの効いたペイザンヌサラダメニュー
上野広小路で本格イタリアンをバル感覚で楽しめるのが「Alvino」である。「Alvino」では、3月中旬から『ペイザンヌサラダ』を提供している。イタリアンレストランが認めた『ペイザンヌサラダ』の可能性について、熊谷店長に話を聞いた。
「フランスの田舎風って言う意味がいいですね。サラダの具材も多く驚きました。男性客の比率が6割を超えているので、男性客でも満足するサラダだと思います。既存のサラダメニューとして、シーザーサラダを提供しているので『ペイザンヌサラダ』を加え、定番サラダと田舎風サラダの2種のメニューを用意することができました。前菜のプレートとしても活用できます。ペイザンヌサラダドレッシングは奥深い味わいがあり、ペイザンヌサラダ以外でもサラダの可能性が拡がるドレッシングだと思います。また、子供でも好まれる味ですね」
「ペイザンヌサラダ」980円(Alvino)
熊谷店長「ペイザンヌサラダでお客様との会話も盛り上がります」
「Alvino」外観 外観からも美味しさが伝わる
美味しいサラダはよく聞くが、"お洒落なサラダ"とはあまり言わない。『ペイザンヌサラダ』はネーミング、見た目、味覚の三拍子を揃えた女心をときめかす"お洒落なサラダ"と表現しても良いと思う。
最後に紹介するお店は、下町の風情を残しながらも新しいものも積極的に取り入れている魅力的な街、北千住。『フランス料理をもっと身近に感じてもらいたい。』をコンセプトにビストロ料理とワインが楽しめる「Bistro2538(ビストロニコミヤ)」。店名にあるとおり、煮込み料理が豊富である。なかでも「国産牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」は絶品の1皿である。『フランス料理をもっと身近に・・』お店のコンセプトにもマッチした『ペイザンヌサラダ』の魅力を西崎店長が語ってくれた。
「全てのメニューで意識していることは『お客様を喜ばそう』であり、『ペイザンヌサラダ』は見映え、ボリュームもあり、お店のイメージに合ったサラダメニューであり、お客様も初めて知る食べるサラダで喜んでくれます。サラダに目玉焼きが盛られていることで、お客様の期待度は高まります。4月1日から提供をスタートしましたが、1週間で38食と脅威の注文数でした。コロナの影響で休業期間もありましたが、1日平均5食は注文されています。ペイザンヌ?田舎風?とお客様も聞きなれないサラダの名前なので、お勧めするとほとんどのお客様が注文してくれます。特に、20代後半〜30代前半のカップルから人気です。『ペイザンヌサラダ』の魅力はサラダでもありオードブルとしても活用できることです。また、テイクアウトでも販売しており、子供連れのお客様の購入が目立ちます。おそらく、お子様のおやつとして購入されていると思います。ドレッシングはお肉にも目玉焼きにも相性が良く、サラダ全体の味を引き出してくれます。ハーブの香りも強すぎず、食材の香りを邪魔しないので様々な食材に合うと思います」
「Bistro2538(ビストロニコミヤ)」外観。ペイザンヌサラダはテイクアウトでも販売
ペイザンヌサラダ 400円(テイクアウト価格)「Bistro2538(ビストロニコミヤ)」
※店内価格 880円
西崎店長「テイクアウトでは家族連れや女性客に人気です」
ブームの兆しを予感させる『ペイザンヌサラダ』を、いち早くメニューに採用した3店の共通点として、"ペイザンヌ"、"田舎風"とネーミングに惹かれ、注文に繋がる。また、お客様の期待度も高まるサラダであると言う。卵、野菜、じゃがいも、マッシュルームなどを盛り合わせていることで、前菜としても空腹を心地よく刺激してくれるのがペイザンヌサラダの魅力でもある。
「ペイザンヌサラダ知らないの!?」など、得意げに話す食通女子が、今後増えてくるだろう。
<取材協力店舗>
「Meat Chops(ミートチョップス)」
東京都豊島区東池袋1-27-5 関口ビル1F
03-3987-6001
「Alvino」
東京都台東区上野2-2-6 芙蓉ビル別館
03-6803-0496
「Bistro2538(ビストロニコミヤ)」
東京都足立区千住3-74
03-52442538
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