フードリンクレポート
記事への評価
取材・執筆 : 村山和則 2018年8月1日
東京・銀座に「金澤寿司アモーレ! 銀座店」が8月1日(水)にグランドオープンした。 なんとも奇抜な店名に、誰もが気になるその全容をご紹介していきたい。同店は、コンサルタント事業を手掛ける株式会社シー・ティー・ブランド(本社:東京都渋谷区、代表取締役:月井剛)が展開し、2018年6月に、横浜・港南台に1号店をオープンしている。月井代表は、アイルランドとイタリアで暮らしていた経験を元に、古都・金沢とイタリアの"アモーレ"を組み合わせた斬新な業態を生み出した。
「寿司アモーレ!」が創作寿司を新たなステージへと押し進めるか。
メニューはまた巧妙である。北陸の新鮮な魚介とイタリアの伝統的な食材を組み合わせた創作寿司は、食材そのものの個性を活かす日本の文化に、イタリアンのエッセンスが加わる事によって、新たな可能性すら感じられるものだった。
黒色で統一されてシックな店内。寿司屋というよりレストランのような雰囲気。
能登半島とイタリア半島は、その形が似ているだけでなく、海に囲まれた立地、半島の付け根には立山連峰とアルプス山脈がそびえるなど、とても共通点の多い地域である。北陸で得られる新鮮で豊富な魚介類とイタリアの恵みがもたらすプロシュートやモッツアレラチーズなどの伝統食材を日本の伝統食であるお寿司で表現する新たなハーモニーを堪能する事ができる。赤エビのイカスミシャリや、うにキャビアの握り、ズッキーニのロールアップなど新感覚の寿司は注目間違いなし。
店内にはカウンターバーのスペースも設けられている。
1号店の港南台店は、カジュアルな回転寿司業態だが、銀座店はカウンター越しに板前が握るスタイル。店内は、落ち着いた黒で統一されていて、銀座の有名寿司店の和の雰囲気とは一線を画す。
完全個室も完備。ルームチャージは無し。事前予約が必要。
「寿司アモーレ!」は、銀座に堂々オープンを果たした。他の寿司店とは一線を画すそのコンセプトは、創作寿司に新たな可能性が感じられるものだった。日本国内では、まだまだ海外由来の創作寿司は嫌厭されがちだが、新たなムーブメントを呼ぶ予感がした。今後の展開にも期待したい。
読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0