フードリンクレポート
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取材・執筆 : 長浜淳之介 2018年3月15日
昨今、ニュースを賑わしている「ビットコイン」などの仮想通貨。スマートホンを使って、電子マネーのように簡便に支払できるという。ところが投機性が強いことから、通貨の価値が激しく乱高下。あっという間に数十倍に保有価値が上がったかと思えば、3分の1以下に落ちたりもする。日本円との換算レートが不安定で、決済のツールとしては、通貨の役割をしっかり果たしているのかすら疑問である。そこで、仮想通貨を実際に導入している飲食店を取材し、なぜ導入したのか、どんな顧客がどのくらいの比率で使っているのか。実態をリサーチしてみた。(5回シリーズ)
仮想通貨に投資する億り人に好まれる「金のうな丼」(2200円)。うな丼を濃厚な卵で包んだ贅沢な味わいだ。
埼玉県の東端、千葉県との県境に近い北葛飾郡松伏町にある、うなぎ料理専門店「川昌」は、うなぎ業態で初めて仮想通貨での決済を導入した店だ。「ビットコイン」をあえて使わず、アルトコインと呼ばれる「ビットコイン」以外の通貨8種で、決済が可能である。
その効果として、ツイッターのフォロワーが10倍となった。現在のフォロワー数は3500人を超えるが、仮想通貨導入前は300人程度だった。
「宣伝・広告に使う費用を考えれば、十分に効果があった」と、店主で川昌社長の飯塚裕志氏は相好を崩す。うなぎ屋と仮想通貨という組み合わせの意外性が、投資家たちに受けている。「川昌」が仮想通貨を導入したのは、昨年の12月上旬。
導入したアルトコインは、「ビットコインキャッシュ」、「リップル」、「イーサリアム」、「モナコイン」、「ビットゼニー」、「XP」、「リスク」、「ネム」である。
老舗然とした「川昌」外観。
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