スマートフォン版のフードリンクニュースを見る

広告

RSSフィード

フードリンクレポート

フードリンクレポート

2017年9月28日(木)14:50

新常識!サラダとお酒は合う!工夫次第で野菜がつまみに化ける3つの成功事例。

記事への評価

  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
  • ★
0.0

取材・執筆 : 中山秀明 2017年9月28日

キーワード :   

DSC_5368.JPG

 サラダは多くの料飲店で置かれているメニューだが、ポテトサラダ以外はあまり酒のつまみというイメージはないかもしれない。だが、ドレッシングをうまく活用したメニューを開発し、アルコールとセットメニューを提案をすることでメリットを生んでいる成功事例も少なくない。今回は、サラダ×アルコールの組み合わせ=「カンパイ、サラダ。」の打ち出しを活用した神奈川と東京から計3つの店舗を取材し、現場の声を聞いた。

 最初に紹介するのは、東戸塚駅の徒歩圏内にある「とり吉」。焼鳥をはじめとした鶏料理がメインの居酒屋である。

 DSC_5252.JPG
東戸塚駅の東口から徒歩3分程度の場所にあり、住宅の多い同エリアの地域住民に愛されている。店内は和やかな雰囲気だ。

IMG_2259.jpg
「揚げキノコと生ハムのオニオンサラダ」(税抜580円)。合わせるのは角を使った「ハイボール」(税抜400円)だ。セットにすると税抜950円となり30円お得。

DSC_5257.JPG
佐々木 明店長。「玉ネギをベースに生ハムを乗せ、季節感を演出して揚げたキノコもトッピングしました。和風のオニオンドレッシングが素材によく合い、つまみとしても酒が進む自信作です。お客様からもおいしいと好評で、中には持ち帰りたいという方も。うちにはほかにもサラダがありますが、今は差し込みメニューの効果もあって、サラダの半分はこのオニオンサラダです」

 独自のポップアップメニューがあることで、提案もしやすいよう。ただ1杯目はビールというケースが多く、ハイボールとのセットはまずまずといったところのようだが、好調のため改良を加えて今後の提案も考えたいという。

【取材店舗】とり吉
住所:神奈川県横浜市戸塚区品濃町515-1 ニューシティ東戸塚南の街 1号館1F
TEL:045-825-9501


 続いては東京から。新橋、虎ノ門、内幸町の各駅からアクセス至便な海鮮居酒屋「三幸丸」。三重県の鮮魚や郷土料理が自慢で、伊勢志摩サミットでふるまわれた銘酒「作」や、都内では珍しい伊勢うどんなども味わえる。

DSC_5388.JPG
大漁旗やトロ函がデザインモチーフとなっており、テーブルには浜焼きのコンロも。ただ普通の浜焼き居酒屋ではなく、伊勢湾の海鮮やご当地料理を楽しめるのが魅力だ。

011.JPG
「旬の鮮魚の黒酢ドレッシングサラダ」(税抜780円)。ドリンクは「プレミアムモルツ 香るエール」(税抜490円)で、セットの場合税抜925円となる。

DSC_5379.JPG
稲継昌晴マネージャー。「うちは豆腐、シーザー、ポテトと3種のサラダがあるのですが、実は今まで鮮魚を使ったサラダを提供していなかったので、ぴったりでしたね。自慢の魚を使ったサラダというフックで乾杯ビールと一緒に提案しているのもあり、7割ぐらいのお客様がセットで注文してくださっています。その日に入った魚の刺身を使っているので、オペレーションも簡単ですね。醤油と黒酢がベースの和風ドレッシングも、サラダやビールによく合いますよ」

 ありそうでなかったメニューということで、評判もかなりいいという。なお9月1日から始めたとのことだが、サラダ全体の出数が前月比で約2倍も出ているというから驚きだ。

【取材店舗】三幸丸
住所:東京都港区西新橋1-17-1 小林ビル1&2F
TEL:03-3502-2588


 最後は欧風業態の一軒を紹介。三越前駅近くにあるバルビストロ「室町ワイン倶楽部」だ。

DSC_5376.JPG
名物の1ポンドステーキを筆頭に、仔羊、マテ茶チキン、イベリコ豚、マグレ鴨などメインは肉料理となるが、その一方で前菜ではベジファーストもうたっている。

IMG_2183.jpg
「ブルーチーズのガーリックポテトサラダ」(税抜480円)。ペアリングには赤ワインの「カテナ アラモス ピノ・ノワール」を用意し、グラスが税抜780円、ボトルは税抜4200円で提供。グラスワインのセットの場合税抜1200円となる。

DSC_5372-2.JPG 
周防祐介店長。「味のベースはクリーミーガーリックソースですが、さらにブルーチーズを加えてコクと香りを出しているので赤ワインには本当によく合いますよ。さらにベーコンとマッシュルームも入ってますから、食べ応えも十分でしょう。うちではもともと『室町 大人のポテトサラダ』というオリーブ、マスタード、ピクルスで仕上げたタイプもあるのですが、今は差し込みで提案しているのもあり、今回のポテサラのほうがより多く1日3皿ぐらい出てますね。乾杯から赤ワインというお客様はそう多くはないのでセットはそこまで出ないですが、お酒が進む味ということで非常に好評をいただいています」

 同店では多彩な小皿料理やその他のメニューも多い中、1日3皿というのはかなり多い方だとか。また、赤ワインをオススメする提案としても今回のサラダが一役買っており、少なからずメリットは出ているといえるだろう。

【取材店舗】室町ワイン倶楽部
住所:東京都中央区日本橋本町3-2-14 山一大野ビル1F
TEL:03-3275-0160

 一見すると、サラダは酒との相性がよくないと思われがち。しかし今回のケースを見るに、レシピや提案方法次第で飲みながら楽しめるということがわかっていただけたのではないだろうか。ヘルシー志向が叫ばれる昨今、前菜のひとつのオペレーションとして、注力してみるのもいいかもしれない。


【PR】キユーピー株式会社

読者の感想

興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0

  • 総合評価
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
  • 0.0

この記事をどう思いますか?(★をクリックして送信ボタンを押してください)

興味深い
役に立つ
送信する
誰かに教えたい
  • 総合評価
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
    • ★
  • 0.0

( 興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0

Page Top