フードリンクレポート
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取材・執筆 : 高橋晴美 2017年4月27日
いつの時代でも店の人気メニューを開発することに頭を悩ませる飲食店は多い。そんな中、新たな試みでメニュー作りに挑むのが、バル・バール業態をはじめラーメン業態や焼肉業態を展開する、株式会社ブルームダイニングサービス。
その内容は、バル業態ブランドのひとつである「がブリチキン。」で、しょうゆの大手メーカー・キッコーマン食品株式会社の調味料"ステーキしょうゆ"を使った新しいメニューを開発。メニュー表の中に目立つように新メニューのチラシを差し込んだり、注文時にお薦めメニューとしてPRするなど、積極的に販促活動を行った。
キャンペーンは、2月1日から末日までの1ヶ月間限定で実施した結果、男性客にも女性客にも大好評となった。
今回はキャンペーンを行った5店舗のなかの1店舗「がブリチキン。池袋東口店」の取り組みを紹介する。
「がブリチキン。池袋東口店」の外観。
カウンター、テーブル、テラス席を含め全30席。
キッコーマンのステーキしょうゆは全5種類あり、「がブリチキン。池袋東口店」では、その中の4種類を使い3つの新メニューを考案した。
鶏肉で作る鶏トロサイコロステーキには、たまねぎ風味のステーキしょうゆを使用。オーブンで加熱した鶏肉に、たまねぎをたっぷりと使った少し甘めのステーキしょうゆとの相性は抜群。後を引く味で、お替りのオーダーも多かったという。また、同店の名物は、骨付鶏とからあげだが、衣が付いていない肉という目新しさも功を成したようだ。
「鶏トロサイコロステーキ」590円。
魚介類で作る、海老とキノコのステーキしょうゆアヒージョには、オニオン&ペッパーと、にんにく風味の2種類のステーキしょうゆを使用した。それぞれのステーキしょうゆの分量を調整しながらベストの配合で完成させた。もともとグランドメニューに、エビときのこのアヒージョがあり、温めたバケットを添えて提供しているが、新メニューで提供したところ、バケットのお替りが増えたという。
「海老とキノコのステーキしょうゆアヒージョ」690円。
クリームチーズで作る、ステーキしょうゆ漬けチーズにはステーキしょうゆ粗挽きマスタードを使用した。つぶつぶ食感の粗挽きマスタードがアクセントとなったこのメニューは、3品の中でお客様に一番人気だったとのことだ。「他の2品は調理に少し時間がかかるので、まず、乾杯のときのひと品として、オーダー率が高かったようです」と、店長の井坂さん。
「ステーキしょうゆ漬けチーズ」390円。
「"ステーキ"ということばに反応するお客様が多かったですね。特に、鶏トロサイコロステーキと海老とキノコのステーキしょうゆアヒージョは、熱々の鉄フライパンで提供するので、シズル感があり香りも際立つため、料理が運ばれる様子を見ていた回りの席のお客様からも注文が相次ぎました」。
「がブリチキン。池袋東口店」店長の井坂淳さん。
「それぞれのステーキしょうゆ自体が、きちんと作り込まれた深みのある味なので、それ以外に調味料を加える必要がない使い勝手のいい万能調味料です。グランドメニューで使う食材に加えて作ることができたので、手間も時間もそれほどかからないため、オペレーションも楽でした。"ステーキしょうゆ"というと肉のイメージが強かったのですが、魚介類やパンなど、さまざまな食材に幅広く使えるのが魅力です。新メニュー開発の可能性は広がります」と、商品開発を担当した株式会社ブルームダイニングサービス 経営企画室の津田洋介さんは語る。
「がブリチキン。」では、池袋東口店の他に、赤坂店、本郷店、渋谷百軒店店、下北沢店の4店舗で、同じキャンペーンを展開した。どの店舗でもお客に好評で注文率アップにつながる傾向にあるため、継続してメニューに取り入れることを検討しているという。
"ステーキしょうゆ"は、肉以外の野菜や魚介類といった食材との相性もいいことが分かった。また、家庭の食卓でも馴染み深い"しょうゆ"は男女問わず好きな味。これをベースにメニューを開発することで、注文率アップにつながる可能性は高いといえる。
■がブリチキン。池袋東口店
住所:東京都豊島区東池袋1-39-15シャトレー東池袋1F
TEL.03-6914-1108
月〜土・祝前日 17:00〜翌4:00
日 15:00〜24:00
年中無休
【PRキッコーマン食品株式会社】
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