フードリンクレポート
総合居酒屋の不振、専門居酒屋の好調が顕著になる中で、4月1日に東証1部上場を果たした鳥貴族が成長企業として注目を集め、その業態である焼鳥居酒屋が有望な分野としてクローズアップされてきている。そこで、鳥貴族の手法をそっくりそのまま真似たと思しきものから、独自の焼鳥プラスアルファの付加価値で勝負しようとする気骨ある企業まで、焼鳥という商材をめぐって、大手外食が次々と新規参入して、一大商戦が繰り広げられようとしているのだ。風雲急を告げる焼鳥居酒屋ブームを追った。(4回シリーズ)
エー・ピーカンパニーが京急川崎駅近くに出店した「やきとりスタンド」。近所は立ち飲みや大衆向け安酒場が並ぶせんべろ地帯。焼鳥88円から提供。
最近は若い女性の間に、昭和の雰囲気がする立ち飲みや大衆酒場に行くのがブームになっていて、赤羽、立石のような千円で酔えるせんべろの飲み屋街を飲み歩く光景が、見られるようになった。そうしたトレンドを見透かしたように、エー・ピーカンパニーが実験的に出店しているのが、「やきとりスタンド」だ。
今年6月、北海道帯広市の中心街と、東京の田町駅前慶應仲通り商店街に相次いでオープン。翌7月には川崎市の京急川崎駅前に3号店を出店している。それぞれ値段の体系は違うが、実際に行った人からは、「焼鳥の品質が高く信じられないコスパ」と絶賛の声を聞く。大ヒット業態「塚田農場」のエー・ピーカンパニーが、自社農場の強みを生かして、究極のせんべろ焼鳥にまさかの挑戦かと、驚きの波紋が広がっている。
読者の感想
興味深い0.0 | 役に立つ0.0 | 誰かに教えたい0.0
- 総合評価
-
- 0.0